2025.05.09ブログ:Yoshiizumiの部屋
現代は「おそまつくん」みたいな人を許せないのか!
「まったく、おそまつ!」
昭和生まれなら、誰もが一度は聞いたことのあるフレーズ。
怠け者でいい加減で、でもなぜか憎めない──そんな“おそまつくん”みたいな人、あなたの周りにもいませんか?
でも最近、ふと思うんです。 **今の時代って、“おそまつくん”を許せない社会になっていないか?**って。
「ちゃんとしなきゃ」の空気感
職場でも家庭でも、どこかにある“ちゃんとしなきゃ”という空気。
「仕事が遅い人はダメ」「気が利かない人は困る」「頑張らない人は許せない」
だけど、それって本当に全員に当てはまる正しさなんでしょうか?
誰にだって調子が出ない日がある。 仕事がうまくいかない時期もある。
やる気なんて、毎日同じように出るわけがない。
それを「甘え」「怠け」と切り捨てていったら、 どんどん息苦しくなって、
最後には「自分」まで許せなくなってしまうんです。
「不器用な人」を排除していないか?
「真面目に頑張ってる人が報われる社会を作ろう」 それ自体は素晴らしいこと。
でもその裏側で、 「頑張れない人」「つまずいてる人」が排除されてないか?
“おそまつくん”のような不器用な人たちは、 実は周りの空気や感情にとても敏感です。
不安そうに笑って、周囲の顔色をうかがって。
そんな人が「ここにいていいんだ」と思える空気が、 職場や社会にもっとあってもいい。
「効率」だけが正義じゃない
現代は何かと「効率」や「成果」で評価されがち。
だけど、人間ってそんな単純なものじゃない。 感情があって、傷つくし、立ち直るまでに時間もかかる。
“おそまつくん”を許せる余白って、 実はそのまま「人間らしさ」を認める余白だと思うんです。
その人のペースで、その人らしく働く。 それがチームの中にあってもいい。
「ムダに見えること」にだって、意味がある。
自分も、たぶん「おそまつくん」だった
実は、書いている私もそう。 昔は、ちょっと抜けていて、怒られてばかりだった。
でも、見捨てずに関わってくれた人たちがいて、今がある。
完璧じゃなかったから、人に助けてもらえた。 ダメなところがあったから、人の痛みに気づけた。
“おそまつくん”でよかった。 そう思える瞬間が、人生にはちゃんとあるんです。
まとめ
今、世の中は「合理的で正しいこと」が求められる時代です。
でもそのぶん、「人間らしいゆるさ」「不器用なままの優しさ」が 居場所を失いかけている気がします。
“おそまつくん”を許せる社会は、 誰もが「ここにいていい」と思える社会です。
うまく生きられない日があっても、 役に立てない時期があっても、 「まぁいっか」と笑える優しさが、もっと広がってほしい。
そんな願いを込めて、私は文章を書き続けています。
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【note限定】 思考と感情を整える7つの問い|あきら

この文章を読んでくれたあなたへ。
もしかしたら今日、うまくいかないことがあったかもしれない。
でも、“おそまつくん”でいる時間が、 人に寄り添える力を育ててくれているかもしれません。
いつでもここへ帰ってきてください!
