2026.03.03ブログ:Yoshiizumiの部屋
その言葉、いちばん聞いているのは自分だ
3月3日は耳の日です。耳の健康について考える日として知られていますが、
この日になるともう一つ考えたいことがあります。
それは、自分が日々どんな言葉を耳にしているかということです。
私たちは毎日たくさんの言葉を使っています。
仕事の中でも、家庭でも、何気ない会話の中でも、言葉は途切れることなく行き交っています。
しかし見落としがちな事実があります。自分が発した言葉は、まず最初に自分の耳に入るということです。
誰かに向けて言った言葉でも、その言葉をいちばん先に聞いているのは自分なのです。
言葉は必ず自分に返ってくる
人の悪口や文句を言っているとき、多くの人はその言葉が相手に向かっていると思っています。
あの人はだめだ、あの人は仕事が遅い、あの人は分かっていない。
そんな言葉を口にするとき、自分は相手を評価しているつもりになっています。
けれども実際には、その言葉はまず自分の耳に入っています。
文句や不満を繰り返していると、自分の中に否定的な空気が積み重なっていきます。
相手に向けているつもりの言葉が、自分自身に影響を与えているのです。
他者への不満や批判は、相手に届く前に自分の中に残ります。
その積み重ねが、自分の気分や考え方を形づくっていきます。
脳は主語を区別しない
心理学の分野ではよく言われることですが、脳は主語を正確に区別できないと言われています。
「あなたはだめだ」と言えば、その言葉は「私はだめだ」という形でも受け取られてしまうのです。
誰かを責める言葉は、自分を責める言葉と似た形で脳に届きます。
「どうせ無理だ」と言えば、自分自身に向けて無理だと言っているのと同じになります。
「だめな人だ」と言えば、自分の中にもだめだという印象が刻まれます。
これは意識していなくても起こることです。
言葉は思っている以上に強い力を持っています。
自分が発する言葉は、自分自身の内側に残っていくのです。
言葉は自分の価値をつくる
言葉づかいは単なる表現の問題ではありません。
それは自分の価値の問題でもあります。
荒れた言葉を使い続けていると、自分の中の世界も荒れていきます。
文句ばかり言っていると、物事の悪い面ばかりが目につくようになります。
逆に丁寧な言葉を使っていると、気持ちも整っていきます。
人を大切にする言葉を使う人は、自分自身も大切にしています。
言葉はその人の生き方を表します。
どんな言葉を使うかによって、自分の価値は少しずつ形づくられていきます。
自分で自分の価値を下げない
もったいないことがあります。
自分の力は十分にあるのに、言葉によって自分の価値を下げてしまう人がいます。
文句ばかり言う人は、周囲からの評価も下がっていきます。
そして何より、自分自身の気持ちが沈んでいきます。
言葉は習慣です。
気づかないうちに同じ言い方を繰り返しています。
だからこそ、ときどき立ち止まって振り返ることが大切です。
自分はどんな言葉を使っているのか。
その言葉をいちばん聞いているのは誰なのか。
それを考えるだけでも、言葉は変わっていきます。
自分で自分の価値を下げる必要はありません。
耳の日に考えたいこと
耳の日は、聞こえの大切さを考える日です。
けれども聞くということは、他人の声だけではありません。
自分の声も聞いています。
一日にいちばん多く聞いている声は、自分の声かもしれません。
だからこそ、自分が自分に何を聞かせているのかはとても大切です。
人を責める言葉よりも、人を支える言葉。
否定する言葉よりも、前に進む言葉。
そんな言葉を自分の耳に届けたいものです。
それが結局は、自分自身を支えることになります。
まとめ
自分が発した言葉は、まず自分の耳に入ります。
他者への文句や批判も、自分自身に向けられているのと同じ側面があります。
脳は主語を完全には区別できないため、否定的な言葉は自分の中にも残っていきます。
言葉は自分の価値を形づくる大切な要素です。
だからこそ、自分で自分の価値を下げるような言葉はできるだけ避けたいものです。
耳の日は、自分がどんな言葉を聞いているのかを見直すよい機会です。
いちばん聞いているのは自分の声なのですから、その声を大切にしたいと思います。

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