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2025.12.12ブログ:Yoshiizumiの部屋

その一言、投げる前に振り返ろう

「なんであの人は…」「あのやり方は違うよね」
そんなふうに、つい口をついて出る“批判の言葉”。
私たちは、他人の行動や選択に対して、時に過剰に反応してしまいます。
けれど、ボブ・マーリーのこの言葉は、そんな私たちの“視線の向け方”を静かに問いかけてきます。

「批判するな。自分自身を批判する前に。批判するな。批判する覚悟がないのなら。」

このフレーズには、驚くほど深くて鋭い真理が込められています。
それは、「批判とは、自分に向けるものでもある」という視点。
そして、「人を裁くなら、自分にも厳しくなれ」という覚悟です。

批判は誰でもできる。でも…

SNSの普及とともに、誰でも“発信者”になれる時代になりました。
その便利さの裏側で、無意識のうちに誰かを傷つけたり、言葉の暴力になってしまう場面も増えています。

誰かを批判するのは簡単です。
自分の立場や事情は棚に上げて、相手の言動だけを切り取ってジャッジする。
でも、その批判に責任を持っているか?と問われると、黙ってしまう人も少なくありません。

だからこそ、ボブ・マーリーはこう語ったのです。

「批判する覚悟がないのなら、批判するな。」

これは、言葉を投げる前に一度自分の手を見ろ、自分の心を見つめろという“セルフチェック”の勧めでもあります。

批判は自分を映す鏡でもある

興味深いのは、私たちが他人を批判するとき、
その多くが「自分の弱さ」「自分ができていない部分」に反応している、という点です。

・時間にルーズな人にイライラするのは、自分が常に時間に追われているから
・他人のミスに厳しくなるのは、自分のミスを許せていないから
・誰かの自由な言動に苛立つのは、自分が自由に生きられていないから

つまり、批判とは自分の“投影”であることが多いのです。

それならば、他人の欠点を探す前に、自分の内面を静かに見つめ直してみるべきなのかもしれません。

批判する覚悟とは何か?

ここで言う「覚悟」とは、「自分もまた批判される立場にある」ことを認める勇気のことです。

自分は完璧ではないし、誰にだって弱さや未熟さがある。
それを認めた上で、相手に対して“批判”を伝えるならば、それは誠実なフィードバックになり得ます。

ただの否定やマウントではなく、相手の成長を願う言葉。
そこには、リスペクトが必要であり、時間もエネルギーも必要です。
だからこそ、軽々しく口にすべきではないのです。

「批判するな」とは、口を閉じろという意味ではなく、
その言葉の重みと責任を引き受ける覚悟を持てということ。

介護・医療の現場での「批判」のあり方

現場では、人間関係や業務上の意見の食い違いが多々あります。
「あの人の動きが悪い」「もっとこうすればいいのに」
そんな場面に出くわしたとき、大切なのは“批判”より“共感と対話”です。

利用者様に寄り添うように、職員同士にも歩み寄りが必要です。
意見を伝えるにしても、「自分も反省しているんだけど」「一緒に良くしていきたい」という前提があるだけで、
伝わり方はまったく違います。

批判の前に、理解。
否定の前に、対話。

それが、信頼ある職場づくりの第一歩です。

まとめ

「批判するな。自分自身を批判する前に。批判するな。批判する覚悟がないのなら。」

この言葉は、ただ他人に優しくしろという表面的なメッセージではありません。
それは、「自分と向き合え」「言葉に責任を持て」という、
深くて静かな、けれど強烈なメッセージです。

私たちはつい、外の世界に目を向けがちです。
でも、批判の前に一度立ち止まり、自分の心に問いかけてみてください。

「それを言えるだけの、自分か?」
「それを伝える目的は、誰のためか?」

批判が愛に変わる瞬間、それは“覚悟を持った言葉”が交わされたとき。
ボブ・マーリーの言葉は、今を生きる私たちにこそ響く真理なのです。

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