2025.11.05ブログ:Yoshiizumiの部屋
職種ではないし、立場でもない
──あなたの価値を決めるものは何か?
「自分って、なに者なんだろう?」
「肩書きがなくなったら、何も残らない気がする…」
SNSのプロフィールに書く“肩書き”に悩んだことのある人は、少なくないはずです。
職種や立場、役割──それはたしかに、わかりやすい“自分の説明”にはなります。
でも本当に、それだけで自分を語れるでしょうか?
本当に大切なことは、「何をしているか」や「どんな肩書きか」ではなく、
“どう在るか”です。
今回は「職種でも立場でもない、自分らしさとは何か」を問い直しながら、
「役割が変わってもブレない価値」を育てるヒントをお伝えします。
肩書きは“仮の看板”にすぎない
人はつい、「〇〇会社の人」「看護師さん」「起業家」「介護職員」など、
“職種”や“立場”で他人を見て、自分を語ってしまいがちです。
けれど、よく考えてみてください。
それらはすべて「環境が変われば外れるもの」。
定年を迎えれば“部長”ではなくなるし、転職すれば“元〇〇”になる。
つまり職種も立場も、すべて仮の看板。
そこに自分の価値をすべて預けてしまうと、
それを失ったとき、自分を見失ってしまうのです。
では、あなたの“本当の価値”とは?
本当の価値とは、「今、何をしているか」ではなく、
「その行動に、どんな姿勢が込められているか」です。
たとえば──
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同じ清掃の仕事でも、「ただ掃除している人」と「その人の気持ちを思って空間を整えている人」では、与える影響が違います。
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子どもに接する保育士でも、「今日だけの仕事」と思うか、「この子の人生の一部」と思うかで、関わりの深さがまったく違う。
あなたの存在価値は、どんな職業に就いているか、どの立場にいるかではなく、どんな心で向き合っているかに宿ります。
立場に縛られる人は、成長が止まる
「自分は部長だからこうあるべき」
「新人だから意見は言えない」
「主婦だから責任あることは任されない」
そんな“立場の枠”に自分を押し込めてしまう人は、知らないうちに成長の機会を逃してしまいます。
一方で、立場にとらわれない人は、役職があってもなくても、
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誰かの役に立てることを探し
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自分なりにできることを磨き
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変化を前向きに受けとめていきます
立場を超えて、“在り方”で信頼される人。
そんな人こそ、本当の意味で「その人らしく、生きている」と言えるのではないでしょうか。
あなたの価値をつくるのは「在り方」
「在り方」とは、自分の内側にある“姿勢”や“スタンス”のことです。
職種が変わっても、役職が変わっても、ここが定まっていれば迷いません。
在り方には、たとえばこんな言葉が宿ります:
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「相手を想う」「ていねいに向き合う」
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「自分の言葉に責任を持つ」
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「状況のせいにしない」
職種は変えられても、“どう在るか”は、あなたにしか選べません。
だからこそ価値があるし、それがあなた自身を表す「軸」となります。
役割は借り物、在り方はあなたの財産
私たちは人生の中で、何度も役割を変えていきます。
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子ども → 学生 → 社会人 → 親 → 高齢者
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職員 → 指導者 → サポーター → 当事者
そのどのタイミングでも、「自分らしく」いられる人は、
役割を“自分のすべて”にしない人です。
「いまはこの役を担っているけれど、それが自分のすべてではない」
そう思えたとき、人はもっと自由に、もっと他者に優しくなれるのです。
まとめ:誰かになる必要なんて、ない
あなたは「職業」でも「肩書き」でもありません。
名刺がなくなっても、会社を辞めても、誰かの家族でなくなっても、
あなたの価値は、消えません。
自分が何者かは、「何をしているか」ではなく、
「どう生きようとしているか」で決まるのです。
あなたが選ぶ“在り方”こそが、
周囲に信頼され、必要とされる土台になります。
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見える肩書きより、見えない在り方を整えたい方へ──
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