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2025.09.26ブログ:Yoshiizumiの部屋

光と影のあいだで

どちらかではなく、あいだに生きる

私たちの暮らしは、常に“光”と“影”の両方に照らされています。
希望や歓び、感謝といった前向きな感情は、光の側に属するもの。
一方で、哀しみや嫉妬、怒りや孤独は影に分類されるかもしれません。

しかし人生は、どちらか一方だけでできているわけではありません。
光だけで生きられたら理想ですが、それはもはや人間ではなく物語の登場人物です。
私たちは、光と影のあいだで揺れながら日々を営んでいます。

正しさの濃淡に揺れる心

「どちらが正しいか」ではなく、「どこまで許されるか」や「どこまでが自分の誠実さか」といった、
グレーゾーンにこそ悩みの本質があります。

人とぶつかりたくないから我慢する。正論だとわかっているけれど、
言葉にすると相手を傷つけてしまいそうで口を閉ざす。
そうした葛藤は、正しさと優しさ、信念と空気読みのあいだに生まれる“影”のような部分です。

割り切れない想いを抱えたまま、それでも自分の輪郭を見失わないようにすること。
それが、光のあいだで生きる術なのかもしれません。

微妙な感情が、関係を深める

喜怒哀楽だけでは表しきれない、微妙な感情があります。
「なんとなく嫌」「言葉にしづらいけれど引っかかる」——
そういった感情を無視せず拾い上げることが、人との関係に深みを生みます。

人間関係もまた、光と影のあいだにあります。
気が合うと思った人に裏切られることもあれば、苦手だと思っていた人に助けられることもある。
感情の起伏があるからこそ、信頼や理解はゆっくりと育っていくのです。

 

表面の言葉や態度よりも、その“行間”に注目することで、人との距離は確実に変わっていきます。

弱さは隠すものじゃなく、受け入れるもの

影の中にある感情——劣等感、不安、嫉妬、後悔——は、隠したくなるものです。
でも、隠し続けるほどに、それらは内側で膨らみ、思いがけないところで表に出てしまいます。

弱さを抱えているからこそ人に優しくなれる。そう思える瞬間が増えると、影は影のままでも輝き始めるのだと思います。

完璧じゃないことを引け目にせず、むしろ“ゆるさ”として活かしていく。
そんなあり方が、現代にはより求められているのかもしれません。

日常のなかにある“あいだ”の美しさ

朝と夜のあいだにあるのが“夕暮れ”であるように、人生もまた、はっきりしない時間の連続です。

成功か失敗か。勝ちか負けか。強いか弱いか。
そうした二項対立で物事を判断するよりも、「まあ、どっちとも言えないけどね」と微笑めるゆるやかさが、
暮らしを豊かにしてくれます。

曖昧な時間にしか見えない光や、感じられない温度がある。
夕暮れのような“あいだ”の感覚に、静かな豊かさが宿っているように感じます。

まとめ

光を愛する人は、影を知っている人。完全な善や悪が存在しないこの世界で、私たちは“あいだ”を歩いています。

矛盾や迷い、不安や未完成を抱えたまま、それでも前に進もうとするすべての人へ。
光と影のどちらかを選ぶのではなく、そのあいだで揺れること自体に意味があるのだと思います。

今日という日も、あなたの中の“あいだ”が静かに輝きますように。

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