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2025.08.14ブログ:Yoshiizumiの部屋

おかっぱ頭のてぃでぃちゃん

てぃでぃちゃんは、いつも不機嫌そう

てぃでぃちゃんは、街の小さなカフェのすみっこに座っている、ぬいぐるみのクマです。
おかっぱ頭にぱっちりした目。でもその目は、いつもちょっと怒ってるように見えます。不機嫌そう。
でも、気になる。通りすがりの人はつい二度見して、「なんだか気になる存在」とつぶやきます。

 

実はてぃでぃちゃん、不機嫌なんじゃなくて、考えごとをしてるだけ。それも、けっこう哲学的なこと。「どうして私はぬいぐるみなんだろう」とか「言葉を持たない存在は、何で伝えたらいいのか」とか。そう、てぃでぃちゃんは“考えるくま”なのです。

考えるぬいぐるみには、居場所がない

てぃでぃちゃんは、おもちゃ屋さんにいた頃から、少しだけ浮いていました。
他のぬいぐるみたちが「ふわふわ~♪」「かわいくなきゃやだ~」と言っている中、てぃでぃちゃんは黙って外を見つめていました。
何も言わず、じっとしているくま。

 

「無表情で売れ残ってる」「目つきが鋭い」 そう言われて、たまに棚の奥に押し込まれたこともあります。
でも、てぃでぃちゃんはただ、自分の中にある問いと向き合っていただけ。
言葉にできないことが多すぎる世界のなかで、彼女は「なぜ?」をずっと抱えながら、生きていたのです。

出会いが、てぃでぃちゃんを育てる

ある日、古本屋さんの帰り道にそのカフェに立ち寄った、ひとりの女性がいました。
彼女は本を5冊抱えていて、どれもタイトルが「問い」や「感情」について書かれたもの。
たまたま目に入ったてぃでぃちゃんの目に、ふと立ち止まります。

 

「……この子、怒ってるわけじゃないのよね。わかるわ、私もそうだから」
その人は、静かにてぃでぃちゃんを膝にのせて、コーヒーを飲みました。それから何度も、そのカフェに通っては、
てぃでぃちゃんと一緒に過ごしました。
誰にも気づかれず、誰にも評価されないぬいぐるみ。でもその子に「いてくれてありがとう」と言ってくれる人が現れた。

 

そのときから、てぃでぃちゃんはほんの少しだけ、顔がやわらかくなった気がしています(あくまで気のせいかもしれませんが)。

てぃでぃちゃんの口ぐせは、「それ、本当?」

てぃでぃちゃんはしゃべりません。でも、もし声があったら、きっとこう言うでしょう。

「それ、本当?」

誰かが「みんながこうしてるから」「こうあるべきでしょ」と言ったら、すぐに返したくなる言葉。
ルールや正しさや“常識”に対して、てぃでぃちゃんは疑問を持ちます。
空気を読まないわけじゃない。読んだうえで、「私はどうしたいか」を問い返してくるのです。

ぬいぐるみなのに、問いかけてくる。しかもおかっぱ頭で。それがてぃでぃちゃん。

「やさしさ」は、問いから始まる

てぃでぃちゃんは、言葉をもたない存在です。でも、だからこそ、相手の気配をよく見ています。

落ち込んでる人には、ただ寄り添うだけ。
嬉しそうな人には、同じ目線で静かに揺れてみる。
てぃでぃちゃんの“やさしさ”は、「わかってるよ」と言葉で伝えるのではなく、「そばにいるよ」という、非言語のまなざしです。

 

その根底にあるのは、「本当にその人の声を聞いてる?」という問い。

問いがあるから、やさしくなれる。答えが出ないから、そばにいたくなる。てぃでぃちゃんは、そんな“問いのくま”です。

まとめ

おかっぱ頭で、不機嫌そうで、でもどこかあったかい。
そんなてぃでぃちゃんが、あなたのそばにいたら、どんな風に問いを差し出してくれるでしょうか。

「それ、本当?」

今日もてぃでぃちゃんは、カフェのすみっこで静かにあなたを待っています。言葉はないけれど、たしかな問いをたずさえて。

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ぬいぐるみのように、言葉にできない感情に寄り添うものを。 あなたの毎日に、そっと。

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