2025.07.30ブログ:Yoshiizumiの部屋
「なぜ自分が…」と、思ってしまう朝に ──その問いは、あなたを責めてるんじゃない。
あるひとコマから
「なんで自分ばっかり、やらされるのかなと思っちゃいます」
そう話してくれたのは、ある現場リーダーの方でした。
わかります。
わたしも、何度もそう思ったことがあります。
📌「また私か…」
📌「どうして、私ばかり背負わなくちゃいけないの…」
📌「それって、本当は誰の仕事なの?」
こういう気持ちが続くと、少しずつ“しんどさ”が積もっていきます。
でもそれって、怠けたいわけじゃない。
「がんばってる自分」が、ちゃんと報われてないって感じるからこそ、湧き上がる気持ちなんですよね。
「なぜ自分が」と思う人ほど、現場を支えてる
実は「なぜ自分が…」という言葉は、
現場の“支え手”にこそ浮かびやすい問いです。
🌼自分がいなければ、チームが回らない
🌼あの人のフォローが必要だから動いてしまう
🌼後回しにされた仕事を、結局やることになる
そんな経験を繰り返してきた人ほど、「なぜ自分が」と感じる場面が多くなる。
なぜなら、それだけ“誰かのために”動いてきた証でもあるからです。
この問いが出てきたとき、あなたはただ疲れているのかもしれません。
がんばる人ほど、気づかないうちに“余力”を削ってまで動いているものです。
その問いは、あなたを責めていない
「なぜ自分が」と思ってしまうのは、
別に“被害者ぶってる”わけでも、“人のせいにしてる”わけでもない。
むしろその問いの奥には、
「どうすればもっとよくできるのか」
「なぜ、誰も手をつけなかったのか」
という“問題への感度”があります。
だから、恥じることも、打ち消す必要もないんです。
その問いを持てるあなたは、きっとチームにとって必要な存在です。
「どうして自分が」から「自分だからこそ」へ
問いを否定するのではなく、
その問いに“居場所”をつくることができたとき、人はやさしくなれます。
「なんで自分がやらなきゃいけないの」
──そう思ったとき、こう返してあげてください。
🗣️「あなたが気づけたから、今その問題が表に出たんだよ」
🗣️「あなたが動いたから、チームがまわったんだよ」
誰にも見えないところで、動いてきた“あなたの価値”は、
言葉にしないと、伝わらないことが多い。
だからこそ、「自分が」と言ってくれる人の背中に、
チームで「ありがとう」を伝え合う文化が必要なんです。
書籍でも取り上げています📘
📚 『「誰が悪い」をやめたら、職場が動き出した』
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この本の中でも、「責める」のではなく「問い直す」ことでチームが変わっていくプロセスを描いています。
“自分がやるしかない”と背負い込んでいた人たちが、「誰かと一緒に問い直せる」現場に変わることで、
空気が変わり、関係性が変わり、そして結果も変わる。
その最初の一歩は、
「なんで自分が…」という声に、ちゃんと耳を傾けることから始まります。

まとめ🌸
「なぜ自分が」と思う瞬間は、あなたが“誰かのために”動いてきた証です。
その問いを否定せず、むしろ大切に抱えていくことで、チームは育っていきます。
現場を変えていくのは、大声の人ではなく、
こうした小さな“ため息”に気づける人なんです。
「自分だからこそ、できることがある」
そう思える日が、きっとすぐそこまで来ています。
