感じられない夜のこと
何も感じられない日がある。 泣けもしないし、怒る気力も出てこない。 気づいたら天井を見て、時計の針だけが進んでいる。

そんなとき、「自分が壊れたのかも」って思ったりする。 でも、それも“心が生きてる証拠”だ。

感情が消えたように思えるその静けさの奥には、 あなたの奥深くで、言葉にならない気持ちが ちゃんと息をしてる。

誰にも言えなかった「やめたい」の気持ち、 何度も飲み込んできた「無理してる」のサイン、
その全部が、あなたの中でずっとがんばってきた証。

 

ことばが出てこない時に 言葉にしなくてもいい。 うまく話せなくてもいい。

だれかと並んでお茶を飲むだけで、 「今日も、なんとかなるかも」って思える瞬間がある。

職場でも、家庭でも、 思ったことをそのまま言えるって、けっこう難しい。
でも、言えないからって、 あなたの「感じていること」まで消えてなくなるわけじゃない。

そっと寄り添ってくれる誰かがいれば、 それだけで救われるときがある。

声をかける勇気がないときも、 沈黙を分け合ってくれる誰かがいれば、 それはもう、じゅうぶんな“つながり”だ。

「何を話したか」よりも「一緒にいた」という時間。 それが心をゆるめてくれることもある。
人とのつながりは、言葉だけじゃないんだ。

 

今できることから始めよう
だから、焦らなくていい。 今、何もできないなら、 「できない」を受け入れることから始めてもいい。

日々の暮らしの中で、 笑顔が出なくても、元気が出なくても、
それでも「ここにいていいんだ」と思える場所があること。 それが、明日への力になる。

そして、そんな場所をつくるのは、 決して特別な人じゃない。 今、この記事を読んでいるあなたのような人だ。

他人を癒す言葉や場所を求めていたけれど、
実は自分自身が、誰かの「よりどころ」になっている。 そういうことも、きっとある。

 

つながりが空気を変える
だれかの笑顔のために、 自分を少しだけ緩めてみること。 それが、空気を変えるきっかけになる。

何もせず、ただ一緒にいる。 それだけでじゅうぶんだって、
そんな関係性がもっと広がったら、 世の中は、少しだけやさしくなると思う。

うまくいかない日、つらい日、 それでも続いていくこの日常のなかで、
「それでも、なんとか生きてる」 ──その事実を、まずは自分にわかってほしい。

そして、できるなら、 ちょっとひと息ついたその場所で、 こんな言葉を思い出してほしい。

「いまのあなたで、じゅうぶん。」

言葉にならない思いにそっと寄り添う
あなたが何もできないように感じる日も、 実は、ちゃんと“生きている”ということ。
だれかと無言で過ごす時間、 声をかけられるだけでホッとする空間、
そんな小さな“やさしさの居場所”が また歩き出す力になりますように。

つながりは、いつも静かに、そこにある。
あなたのその存在が、すでに誰かの安心になっていること。 気づかないうちに、あなたは誰かを支えている。

 

まとめ
どんなにしんどくても、「何もできなかった日」も、 あなたがそこにいたこと、
そのものが価値。 誰かの役に立てなかった日も、 がんばれなかった時間も、 あなたの存在は、ずっと必要とされている。

だから、まずはそのままのあなたを、 やさしく迎えてくれる場所にいてください。 自分に、ひとさじのやさしさを添えて。

 

 

電気ポットの「保温」ボタンを押したはずが、 ずっと「切」になってて、冷たいお湯ができていた。
──人生もときどき、押し間違う。

【関連リンク】
▶ 哲学ステッカー＆グッズ：https://suzuri.jp/Akira602/products
▶ Kindle書籍一覧：https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0F8N5P41F/allbooks

＼Kindle新刊も発売中！あなたの問いが、世界を変えるかもしれない／ 『猫と金魚と、100の問い。──生きづらい私の、ゆるい生存術』 ▶ https://www.amazon.co.jp/dp/B0FD1LBHDQ