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有限会社ティー・エス

2025.06.10ブログ:Yoshiizumiの部屋

ちゃんと届けるって、どういうことだろう。

本を書くようになってから、ずっと引っかかっている問いがある。

「ちゃんと、届いてるだろうか?」

どんなに想いを込めて書いた言葉も、どんなに時間をかけてつくった作品も、
見てもらえなければ、存在しないのと同じなのかもしれない。

そんなふうに思って、焦ったり、ため息が出たりする。

でも、あるときふと気づいた。

「“ちゃんと”って、なんだ?」

ちゃんとって、誰基準?

たくさんの人に見てもらえたら“ちゃんと”? 売上が伸びたら“ちゃんと”? 「すごいですね」って言われたら“ちゃんと”?

そうじゃなくて、 たったひとりでも「なんか、よかった」って思ってくれる人がいたら、
それはもう“届いてる”んじゃないかと思った。

数字には表れない反応、 可視化されないうなずき、 直接言葉にしてもらえないけど、確かに伝わってる気配。

そういうものまで、信じられるかどうか。 それが、“届ける”ってことの根っこかもしれない。

届くって、“伝える”よりも深い

「伝える」は、こちらから発信する行為。 でも「届く」は、受け取る側が“開いてる”かどうかで変わる。

だから、無理やり押しつけることはできない。

でも、だからこそ、 “自分のままで書く”ってことが大事になってくる。
誰かの言葉を借りるんじゃなくて、 「自分がほんとに思ったこと」「体験したこと」 それを、自分の声で届けようとすること。

そうすると、どこかで不思議と、 「あ、それ、わかるなあ」って思ってくれる人とつながる。

「ちゃんと届いてる」と信じる技術

作品や商品を届けるということは、 もしかしたら“信じること”に近いのかもしれない。

すぐに結果が出なくても、 反応がなくても、 誰かの中に静かに残って、ふとしたときに思い出される。

そういう“あとから効く”言葉やモノを、 自分は届けていきたいと思う。

「これをつくってよかった」と思えること。 「誰かの手に渡ってたらうれしいな」と思えること。

それが、今のところの「ちゃんと」の定義です。

自分に届いていたら、それでいいのかもしれない

もしかしたら──だけど。 誰かに“ちゃんと”届くこと以上に、 まずは自分自身に届いているか、が大切なのかもしれない。

書き終えたあとに、 「ああ、言いたかったのはこれだ」って思えたか。 その文章が、自分の中のどこかをあたためてくれたか。

“わたしのなかの、もう一人のわたし”に届いていたなら、 それはもう、十分すぎるほど、意味がある。

だってそれは、 世界にたったひとりの読者に届いたということだから。

「やってみる」の効能。

やる前はだいたい、怖い。

「失敗したらどうしよう」 「笑われたらどうしよう」 「たいしたものじゃなかったらどうしよう」

でも、やってみると、 「あれ、意外と大丈夫だったな」と思う。 それが“やってみる”という行動の不思議な力。

結果じゃなくて、“踏み出したこと”が残る

出した本が売れなかった。 作ったグッズが売れ残った。 投稿が伸びなかった。

それでも、「出した」という事実は、自分にとって大きい。

“やった人にしか見えない風景”ってある。

批判されたり、無視されたりしても、 そこに一歩出た自分は、もう前とはちがう。

たくさんの正解より、「やってみた」の経験値

人のアドバイスも、理論も、参考にはなるけれど、 自分でやってみないと、本当の意味では身につかない。

逆に、やってみたことは、どんな結果であれ「自分の持ちもの」になる。

誰かの成功談よりも、 自分のしくじりの方が、あとでじわじわ効いてくることもある。

「やってみた」は、次の“問い”をくれる

やる前よりも、やったあとの方が、 「じゃあ次はこうしよう」とか 「もっとこうしたい」が湧いてくる。

やってないときは、頭の中だけでぐるぐるしてるけど、 一歩出ると、現実が動いて、問いが変わる。

それが、やってみることの副作用であり、醍醐味だ。

小さな一歩が、予想外の縁をつれてくる

やってみたことが、誰かの目に留まる。 そこから仕事が生まれる。 共感がつながる。 新しい発見や、人との出会いが起きる。

最初から狙ってできることじゃないけど、 「やってみた」がすべての入り口になっている。

最後に:やってみた自分に拍手を

結果がどうであれ、 一歩出た自分は、何かを越えてきた人だ。

「たいしたことじゃない」って自分で思っても、 その“たいしたことじゃない一歩”が、 人生をじわじわ変えていくんだと思う。

だから、今日も何かをやってみた自分へ。 ちいさな拍手を。

たとえ誰も見てなくても、自分だけはちゃんと知ってる。

“やってみた”ことは、いつか「やってよかった」につながっていく。

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正直、なにかに効くかはわからないけど、
「思わず手に取っちゃった」とか、
「何か言いたいのに言葉が見つからなかった日」に、
そっと寄り添えるものを目指してます。

よかったら、ちらっとのぞいてみてください🐾

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