2025.05.31ブログ:Yoshiizumiの部屋
『言葉にした瞬間、涙が出る』 言えなかったこと、飲み込んだままの気持ち。 書いた瞬間に震えるようなことを、ちゃんと“言葉”にしてみた。
飲み込んだままの気持ちは、心のどこかに残っている
言えなかったことがある。誰にも言わずに、そのまま胸の奥に押し込めたままの言葉たち。
「もういいよ」と言ったけど、本当は全然よくなかった。 「大丈夫」と笑ったけど、本当は泣きたかった。
そんな気持ちが、ふとした瞬間にぶわっとあふれることがある。
音楽を聴いたとき。誰かの何気ない一言を聞いたとき。眠れない夜。
それは、ずっと心の奥に残っていた“言葉にならなかった感情”が、自分の中で「もう出ていい?」と問いかけてくる瞬間だ。
言葉にしただけで、涙が出た経験はありますか?
それを誰かに伝えるつもりじゃなかった。ただ、自分のために書き留めた。
「ほんとは、あのとき悔しかった」 「寂しかった」 「傷ついてた」
たったそれだけの短い言葉に、自分の指が止まって、画面がにじんだ。
誰にも見せるつもりのなかったノートの片隅。 LINEの下書き。メモ帳アプリ。
でも、そこに打ち込んだ一文が、自分の心にとっての「救急箱」みたいだった。
言葉は、感情の“再接続”スイッチ
私たちは、つらいことを「感じないようにする」ことで生き延びることがある。
感じたら壊れそうだったから、あえて鈍感になる。 涙が止まらなくなりそうだから、笑ってごまかす。
でも、心はちゃんと覚えている。
その感情を「言葉にした瞬間」、一気に感覚が戻ってきて、自分の中の何かが再接続されることがある。
だから涙が出るんだ。
言葉は、感じ直すためのスイッチでもある。
書くことは、自分との“再会”でもある
誰かに届ける言葉じゃなくていい。 うまくまとまってなくてもいい。
ただ、「私はこう感じた」と書いてみる。 「ずっと言えなかったけど、これはほんとうの気持ちだった」と打ってみる。
それだけで、自分と再会できる気がする。
人に忘れられても、自分が自分を忘れないこと。 それが、生きていくための根っこになる。
泣いてもいい。言葉にしていい。
「泣くのはかっこ悪い」と思っていた過去の自分へ。 「言ったってどうせ誰もわかってくれない」と拗ねていた自分へ。
ちゃんと伝えるためじゃなくていい。
ただ、自分が自分に対して「気づいてるよ」「ちゃんと見てるよ」と示してあげるために、言葉にしていい。
そして、涙が出たら、その涙もまるごと抱きしめてあげていい。
まとめ:言葉は、心を洗い流す小さな雨
「言葉にした瞬間、涙が出る」
それは、自分がずっと我慢してきた証。 そして、それでも生きようとしてきた証でもある。
誰かのためじゃなく、自分のために。 感じなおすこと、書いてみること、それを許してあげてほしい。
涙が出たその瞬間から、あなたの物語は、また少しだけ進んでいる。

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