2025.03.10ブログ:Yoshiizumiの部屋
大衆と逆を選ぶ
「みんながそうしているから」——この言葉を聞いて、安心するだろうか?
もしかすると、逆にゾッとするかもしれない。なぜなら、「みんながそうしている」からといって、それが正しいとは限らないからだ。
歴史を振り返れば、常識とされていたことが覆されることなどいくらでもある。
天動説しか信じられていなかった時代に、地動説を唱えた者がどれほど非難されたか。
新しい技術や思想が生まれるたび、それを否定し、排除しようとする大衆の力が働く。だが、結局、未来を切り開くのは、いつの時代も「大衆と逆を選んだ者たち」だ。
大衆と逆を選ぶ勇気
「みんなと同じ選択をしていれば間違いない」
こう考えるのは楽だ。群れに従っていれば、自分で考える必要はないし、責任も取らなくていい。
だが、その道に本当に価値があるのか?
例えば、会社で新しい企画を提案するとき。周囲が「前例がないからやめよう」と言っているとする。
ここで、大衆に従って企画を引っ込めるのは簡単だ。しかし、それで本当に会社の成長につながるのか?
むしろ、「前例がないならチャンスだ」と考えるべきだ。成功者の多くは、大衆の選択を疑い、自分なりの視点で行動を決めている。
「逆張り」と「信念ある選択」の違い
ここで注意すべきは、「ただ逆を選ぶこと」と「自分の信念で逆を選ぶこと」の違いだ。
逆張りをするだけなら、それは単なる反抗にすぎない。
周囲とは違うことをすれば目立てるし、賢そうに見えるかもしれない。だが、それでは何も生み出せない。
重要なのは、「なぜそれを選ぶのか?」という明確な理由を持つことだ。
例えば、株式投資の世界では、多くの人が一斉に売るときに買い、みんなが買うときに売る「逆張り戦略」がある。
ただし、それを単なる「逆張り」でやるのではなく、市場の流れやデータを分析した上で実行するから意味がある。
「みんなと逆を行く」ことが大切なのではない。「自分の頭で考え、論理的に正しいと思う選択をする」ことが重要なのだ。
「大衆心理」に流される危険性
大衆心理は強い。人間には「群れに従いたい」という本能があり、「みんなと違うことをするのは怖い」と感じる。
だが、歴史上、大衆に流されて行動した結果、悲惨なことになった例はいくらでもある。
例えば、バブル経済の崩壊。多くの人が「土地は絶対に値下がりしない」と信じて、こぞって不動産を買い漁った。
その結果、バブルが崩壊し、大損をした人が続出した。
戦争だって同じだ。国全体が「この戦争は正しい」と信じ込んでいた時代に、反戦を訴える人々は少数派だった。
しかし、歴史が証明するように、必ずしも「大衆の選択が正しい」とは限らない。
このように、「みんながやっているから安心」という考え方は、時として大きな罠となる。
「大衆と逆を選ぶ」ことで見える世界
大衆と逆を選ぶことは、孤独を伴う。しかし、その先に見える世界は、大衆には見えないものだ。
例えば、起業家の多くは、安定した会社員生活を捨てて、自分の信念に賭けた人たちだ。
「安定が一番」と考える大衆の選択をせず、自分の可能性に投資した。
また、アーティストやクリエイターも同じだ。
売れるものを作るのではなく、「自分が本当に作りたいもの」を作ることで、独自の価値を生み出す。
逆を選ぶことで、はじめて自分の道が見えてくる。
まとめ
「大衆と逆を選ぶ」ことは、単なる逆張りではない。
- 大衆の選択を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることが重要。
- 「逆を選ぶこと」自体が目的ではなく、信念を持って選択することが大切。
- 大衆心理に流されることの危険性を理解し、「みんながやっているから安心」という考えを捨てる。
- 孤独を恐れず、自分の選択を信じることで、新しい道が開ける。
歴史を動かしてきたのは、いつも「大衆と逆を選んだ者たち」だ。
あなたは、どちらを選ぶだろうか?