2025.02.12ブログ:Yoshiizumiの部屋
会話は、闘わせるためにあるのではない!
あなたは、誰かとの会話の途中でこんなことを考えたことはないだろうか?
✔️ 「今の発言、相手に負けた気がする」
✔️ 「ここで反論しないと、相手の言いなりになってしまう」
✔️ 「この議論、どちらが正しいのかハッキリさせたい」
こんなふうに、いつの間にか 会話を「勝ち負けの場」として捉えてしまう ことがある。
しかし、冷静に考えてみよう。会話の目的とは、本当に「勝つこと」なのだろうか?
答えは NO だ。
会話とは、本来「お互いを理解し合い、より良い関係を築くためのもの」だ。
それなのに、いつの間にか「言い負かす」「論破する」「自分の正しさを証明する」ことに執着すると、気づかぬうちに相手との距離が広がっていく。
今回は、そんな 「会話を闘わせるものにしないために」 どうすればよいのかについて、歯に衣着せぬ言葉で語っていこう。
なぜ人は、会話で勝ち負けを意識してしまうのか?
まず、なぜ私たちは会話の中で「勝ち負け」を意識してしまうのか。その理由はいくつかある。
1. 「自分が正しい」と思いたいから
人間には、自分の考えや価値観を否定されることを嫌う本能がある。
だからこそ、会話の中で「自分の意見が正しい」と証明しようとし、相手を打ち負かそうとすることがある。
✔️「いや、それは違うよ。こういう理由で俺が正しいんだ」
✔️「あなたの言い方は間違っている。こうするべきだ」
こんな言葉を投げつけていないだろうか?
しかし、相手に「間違っている」と指摘された瞬間、人は防御態勢に入る。
あなたがどれだけ正しくても、相手は納得しようとしない。結局、お互いに意地を張るだけで、何の解決にもならないのだ。
2. 「負ける=自分の価値が下がる」と思い込んでいる
「議論で負けること」は、「自分の価値が下がること」ではない。
しかし、私たちは無意識に「負ける=劣る」「負ける=恥ずかしい」と考えてしまう。
そのため、つい 「何としてでも勝ちたい!」 という心理が働き、会話が対立構造になってしまうのだ。
本当に重要なのは、「勝つこと」ではなく、「相手と理解し合うこと」だ。
それなのに、勝ち負けにこだわると、「本当は何を話したかったのか」すら見えなくなる。
会話は、勝負ではなく「共創」の場である
では、どうすれば会話を「勝ち負けの場」ではなく、「お互いを理解し合う場」にできるのか?ここで大切なのは、
「会話は相手と戦うものではなく、共に何かを創るもの」 という意識を持つことだ。
✔️ 会話とは、「お互いの意見を持ち寄って、新しいアイデアや理解を生み出すプロセス」
✔️ 会話とは、「相手の視点を知ることで、自分の考えを深める機会」
✔️ 会話とは、「互いの違いを尊重しながら、よりよい関係を築く手段」
この意識を持つだけで、あなたの話し方や態度はガラリと変わる。
会話を「闘い」にしないための3つのポイント
では、具体的にどうすれば会話が「勝ち負けの場」にならず、より良い関係を築くものになるのか?3つのポイントを紹介しよう。
1. 「正しさ」ではなく「理解」にフォーカスする
✔️「どっちが正しいか」ではなく、「相手はなぜそう考えるのか?」に意識を向ける。
✔️ 相手の話に「それは違う」と即座に否定せず、「そう考える理由は?」と聞く。
たとえば、仕事のやり方について意見が対立したとする。
✖ 「それは間違ってるよ。こっちの方法が正しい。」
〇 「なぜそう思うのか、もう少し詳しく聞かせて?」
こうするだけで、相手も防御的にならず、建設的な話ができる。
2. 「勝つため」ではなく「学ぶため」に話す
「相手を論破すること」を目的にするのではなく、「相手の考え方から学ぶこと」を目的にする。
✔️ 自分が知らなかった視点を知ることに価値を見出す
✔️ 「相手の考えを聞くことで、新しい発見があるかもしれない」と思う
会話とは「戦い」ではなく、「学びの場」なのだ。
3. 「自分の意見」を押しつけず、「対話」をする
✔️ 「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」というスタンスを持つ
✔️ 相手の意見を「否定」するのではなく、「追加する」形で話す
たとえば、こんな違いがある。
✖ 「いや、それは違うよ。」
〇 「なるほど、それも一理あるね。ただ、こういう考え方もあると思うんだけど、どうかな?」
後者のほうが、相手にとって「議論の余地」を残すため、会話がスムーズに進む。
最後に
会話は、相手を言い負かすための「戦場」ではない。
✔️ 「正しさを証明すること」よりも、「理解すること」にフォーカスする。
✔️ 「勝つこと」を目的にせず、「学ぶこと」を目的にする。
✔️ 「対立」ではなく、「対話」を意識する。
こうした意識を持つだけで、あなたのコミュニケーションの質は格段に向上する。
そして、気づけば「勝ち負け」ではなく、「より良い関係」を築くことに集中できるようになる。
会話とは、「どちらが勝つか」ではなく、「どうすればお互いがより良くなれるか」 を考える場なのだ。
だからこそ、もう「言い負かすこと」にエネルギーを使うのはやめよう。
会話は、闘わせるためにあるのではない!