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2025.02.06ブログ:Yoshiizumiの部屋

❝人は変わらない❞この前提でビジョンを共感させる

こんにちは、吉泉 晶です。

「なんでチームがまとまらないんだ?」
「どうして伝えたはずのことが伝わらないんだ?」
「どうしてこんなに考えがバラバラなんだ?」

チームを動かす立場になったとき、多くの人がこの壁にぶつかる。そして、次のような結論に至ることが多い。

「人を変えなければならない」

しかし、ここに大きな落とし穴がある。

人は、基本的に変わらない。

だからこそ、「人を変えよう」とするのではなく、「共感できるビジョンを示す」ことが何よりも重要になる。

今回は、チームがうまくいかない理由と、

「人が変わることを期待しない」という前提のもとで、どのようにビジョンを共感させるかについて語っていきたい。

チームがうまくいかないのは、人が変わらないから

チームが機能しない原因の多くは、「メンバーが変わらないこと」にある。

たとえば、いつも後ろ向きな発言ばかりするメンバー、なかなか行動に移さないメンバー、責任を避けようとするメンバー。

こうした人たちに対して、

「もっと積極的になってほしい」「もっと責任感を持ってほしい」と願うこと自体が、そもそも間違いなのだ。

 

なぜなら、人はそう簡単に変わらない。

どれだけ説得しようが、「個々の価値観や習慣はそう簡単に書き換えられない」ことを前提にするべきだ。

 

だから、「人を変えよう」とするのではなく、

チームを一つにするための別のアプローチが必要になる。それが、「共感できるビジョンを示すこと」だ。

人が変わることを期待してはいけない

ここで大切なのは、「良い悪い」の話ではないということ。

「変わらない」ことは決して悪いことではない。人にはそれぞれの価値観があり、それを尊重することも大切だ。

では、「変わらない人たち」とどのようにして同じ方向を向くことができるのか?それが、明確なビジョンを示すこと である。

明確なビジョンが必要だ

「ビジョンが大切」という言葉はよく聞くが、実際に明確なビジョンを持っているチームは驚くほど少ない。

ビジョンとは、単なるスローガンではない。

チームの目的や方向性を示し、メンバー一人ひとりが「自分の役割」と「その意義」を理解できるようにするものだ。

 

たとえば、次のようなビジョンは曖昧すぎる。
✅「お客様に最高のサービスを提供しよう!」
✅「世界に貢献する企業になろう!」

こうしたビジョンは立派な言葉に聞こえるが、実際に何をすればいいのかが見えてこない。

大切なのは、より具体的で、メンバーが「自分ごと」として捉えられるビジョンを作ることだ。

 

たとえば、こう言い換えてみる。
💡「1年以内にお客様のリピート率を30%向上させる。そのために、すべてのメンバーが毎日1つの改善提案をする。」
💡「このチームの目的は、新規顧客の問い合わせ件数を2倍にすること。
そのために、SNS発信を週3回行い、全員がアイデアを出すことを義務とする。」

 

このように、「具体的な目標」と「メンバーが何をすべきか」を明確にすることで、メンバーはそれぞれの役割を理解しやすくなる。

いかに言葉で語るかがキー

ビジョンを示すことができても、それを「どのように語るか」が極めて重要だ。

なぜなら、言葉の使い方一つで、相手が受け取る印象が大きく変わるからだ。

たとえば、上司が「売上を伸ばせ」と言うだけでは、メンバーは「どうすればいいのか?」と迷うだけだ。

しかし、「今月は顧客満足度の向上を重視し、リピート率を上げる施策を考えてほしい。

そのために、毎日1つ改善点を出す時間を設ける」と伝えれば、具体的な行動に落とし込める。

人は「意味のない指示」には動かない。やり方ではなく、目的を伝えることが大切 なのだ。

やり方ではなく目的を説明する

チームを動かそうとすると、つい「やり方」にばかり目が行ってしまう。

「もっと効率よく仕事をしろ」
「こういう手順でやれ」

これでは、メンバーの意欲は削がれるだけだ。

大切なのは、「なぜこの仕事が必要なのか」「それをやることで何が変わるのか」を伝えることだ。

 

✅ ✖「毎日SNSを更新しろ」
✅ 〇「SNSを更新することで、1日100人の新しい顧客と接点を持てる。それが売上につながる」

✅ ✖「もっと積極的に営業しろ」
✅ 〇「お客様のニーズを知ることで、提案の質が上がる。その結果、リピート率が向上し、売上が安定する」

 

人は、やり方を押し付けられると反発する。しかし、目的を理解すれば、自然と行動するようになる。

最後に

チームがうまくいかない理由は、「人が変わらないから」ではなく、「明確なビジョンがないから」だ。

人を変えようとするのではなく、ビジョンを語り、共感を生む。
やり方を指示するのではなく、目的を伝える。

このアプローチに切り替えることで、チームは自然と同じ方向を向くようになる。

 

「人は変わらない」という前提を受け入れたとき、本当に変わるべきものが見えてくる。

そして、それこそが、あなたのチームを成功へと導く鍵になるのだ。

 

❝人は変わらない❞ だからこそ、明確なビジョンを示し、共感させよう。

 

 

 

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