2025.02.05ブログ:Yoshiizumiの部屋
WIN-WINは、先に相手に与えるに限る
こんにちは、吉泉 晶です。
「WIN-WINの関係を築きましょう」と言われると、どこかビジネス書でよく聞く綺麗事のように感じる人もいるかもしれない。
しかし、実際のところ、WIN-WINの関係とは、ただの取引ではない。
むしろ、それは信頼と尊重を基盤とした「循環の関係」だ。そして、その関係を築くためには、最初に相手に与えることが不可欠だ。
「でも、自分が与えるばかりで損するのでは?」
そんな不安が頭をよぎるかもしれない。
特に、自分に自信が持てず、「自分なんて」と思っている人ほど、他人に与えることを躊躇してしまう。
今回は、WIN-WINの本質について、そして「与える」ことがどのように自分と相手の関係性を変えるのかを深掘りしていきたい。
自分への自信のなさが与えることを妨げる
「先に相手に与える」という行動は、意外とハードルが高い。
それは、「自分には与えるほどの価値がないのでは?」という自信のなさから来るものだ。
たとえば、職場で誰かを助けたいと思っても、「自分が手を貸しても大した役に立たないだろう」と考えたり、
友人にアドバイスを求められても、「こんな自分の意見なんて役に立たない」と思い込んでしまう。
しかし、相手にとって必要なのは「完璧な答え」ではなく、「その人なりの誠実な行動」だ。
自信の有無に関係なく、あなたが相手に対して誠実に行動することで、相手との関係にポジティブな変化が生まれる。
ギバーになるな?
ここで少し矛盾するような話をする。「与えることが大事」と言っておきながら、「ギバーになるな」とはどういうことだろうか?
「ギバー」とは、ただ無条件に与え続ける人のことを指す。
これは一見美徳のように思えるが、実は危険を伴う行動だ。
与えるばかりで自分を犠牲にすると、やがて疲弊し、相手との関係性もバランスを崩してしまう。
WIN-WINの関係を築くためには、「相手に与える」と同時に「自分を大切にする」ことが必要だ。
与える行為が、相手にとっても自分にとっても前向きな結果を生むように意識すること。
それが、ギバーではなく「先に与える者」になるためのポイントだ。
愚痴を言い続けると顎マッチョになる?
与えるどころか、愚痴ばかりを言い続ける人がいる。
そんな状態が続くと、心だけでなく、顎の筋肉までもが無駄に発達してしまうという例え話がある。
愚痴を言い続ける人は、知らず知らずのうちに「奪う側」に回っていることが多い。
愚痴や不満はエネルギーを吸い取り、相手を疲れさせるだけでなく、自分自身もネガティブなループに陥る原因になる。
一方、先に相手に与えることを選択すれば、そのエネルギーはポジティブに変わる。
たとえば、愚痴を言う代わりに「ありがとう」の一言を伝えてみる。
些細なことでも、自分から感謝を与えることで、関係性は驚くほど変わるものだ。
先に与えることで生まれる流れ
「先に与える」とは、相手のために何かをすることだが、それは決して大げさな行為である必要はない。
たとえば、こんな些細な行動でも十分だ。
- 職場で同僚を助ける
- 家族に感謝の言葉を伝える
- 誰かのアイデアを肯定する
これらの行動が、やがて「信頼」という形で返ってくる。WIN-WINの関係は、この信頼が循環することで生まれるのだ。
与えることでセルフイメージが変わる
自分に自信がないとき、与えることは大きな挑戦に感じるかもしれない。
しかし、与える行為は、自分に対するセルフイメージを変える力を持っている。
たとえば、誰かに感謝される経験を通じて、「自分は役に立てる存在なんだ」と感じることができる。
そして、その気づきがさらなる行動を生み、自分への信頼を高める。
結果として、与える行動は自分を前向きに変える第一歩となるのだ。
最後に
WIN-WINの関係を築くには、まず自分が相手に与えることが必要だ。
そして、それは単なる取引ではなく、信頼を育むための行動だ。
重要なのは、自分を犠牲にするのではなく、相手にも自分にもプラスになる形で与えること。
愚痴を減らし、感謝を増やし、相手を尊重する行動を積み重ねれば、自然と流れは変わる。
だからこそ、今日から少しだけ意識してみよう。相手に何を与えられるのかを考え、行動に移してみる。
WIN-WINは、先に相手に与えるに限る。
その先に待っているのは、より豊かで前向きな人生の流れだ。あなたがその一歩を踏み出すことを、心から応援している。