2025.01.27ブログ:Yoshiizumiの部屋
その深堀が、新しいものを生む
何かに行き詰まったとき、こんなことを感じたことはないだろうか?
「自分が何を求めているのか、わからない」
「これが本当にやりたいことなのか、よくわからない」
「そもそも、何を考えればいいのかすらわからない」
頭の中がモヤモヤして、問いすら立てられない状態。
それは、何かを深く掘り下げることができず、ただ漠然とした不安や焦りだけが漂う時間だ。
けれど、その「わからない」という状態にこそ、新しいものを生む可能性が隠されている。
今回は、問いがわからない人に向けて、深堀することで新たな発見を得るプロセスについて考えてみたい。
問いがわからないのは当たり前
まず、「問いがわからない」ことをネガティブに捉える必要はない。
むしろ、それは自然な状態だ。私たちは子どもの頃から「答えを出す」ことばかりを求められてきた。
学校のテストでは、正解を選ぶことが評価される。
仕事でも、具体的な成果や数字を求められる。その結果、問いを立てる訓練が圧倒的に不足しているのだ。
だから、問いがわからないと感じるのは、自分が無知だからでも、能力がないからでもない。
ただ、慣れていないだけなのだ。
問いを持てないことに焦るのではなく、
まずは「問いを探す」という行為を始めてみよう。問いを見つけることは、深堀するための第一歩だ。
「深堀」とは何か?
「深堀」という言葉を耳にすることは多いが、実際にそれが何を意味するのかを考えたことはあるだろうか?
深堀とは、表面的な情報や結果にとどまらず、その背景や本質を探る行為だ。
たとえば、次のような問いを立てることが、深堀のスタートになる。
- 「なぜ自分はこの状況にいるのか?」
- 「これが生まれた背景にはどんな要因があるのか?」
- 「もっと良くするためには、どんな選択肢があるのか?」
問いがわからない人にとって重要なのは、まず「小さな疑問」から掘り下げることだ。それが、やがて大きな発見につながる。
表層を掘り返すだけではダメ
私たちは日々の生活の中で、つい「答えがすぐに出る問い」に飛びつきがちだ。
それは楽だからだ。けれど、深堀するとは、表層を掘り返すだけではなく、泥の中に手を突っ込むような行為だ。
そこには不快感や迷いがつきまとうかもしれないが、そこにこそ「新しいものを生むヒント」が隠されている。
たとえば、仕事で何かに行き詰まったとき、「どう解決すればいいか?」という問いではなく、
「なぜこの問題が発生しているのか?」と考える。その答えを探る過程で、問題の本質が見えてくる。
深堀とは、答えをすぐに求めるのではなく、あえて「何がこの状態を引き起こしているのか?」を掘り下げる行為なのだ。
深堀が生む新しい価値
深堀することで何が得られるのか?それは、新しい視点や価値だ。
たとえば、絵を描くことが好きな人がいたとしよう。ただ「絵が好き」という事実だけではなく、
「なぜ好きなのか」「どんな絵に惹かれるのか」「どんな感情が湧くのか」を掘り下げていく。
その結果、自分の本当の興味や価値観に気づくことができる。そして、その気づきが新しいアイデアや行動を生む。
また、深堀することで、自分の中に眠っていた「得意」や「強み」を発見することもできる。
それは、表面的な行動では見つからないものであり、深く探るからこそ得られる宝物だ。
問いを見つける方法
問いがわからない人が最初にすべきことは、「自分の中に湧き上がる小さな違和感」に気づくことだ。
- 「これって本当に必要?」
- 「なぜこうなっているんだろう?」
- 「自分はこれに対してどう感じている?」
こうした小さな問いを積み重ねていくことで、大きな問いが見えてくる。問いを探すこと自体が、深堀のスタートラインなのだ。
最後に
問いがわからない状態に焦る必要はない。
その状態こそ、新しいものを生むためのスタート地点なのだ。
深堀とは、自分の中にある「なぜ?」を探し、その答えを追い求める行為だ。
そして、そのプロセスの中で、自分自身の新しい可能性を発見することができる。
だからこそ、怖がらずに泥の中に手を突っ込み、少しずつ掘り下げていこう。
その先には、必ず今の自分では想像もつかない景色が広がっているはずだ。
その深堀が、新しいものを生む。 あなたの中に眠る宝物を掘り起こす旅を、ぜひ始めてほしい。