2025.01.22ブログ:Yoshiizumiの部屋
まどろみ時間は重要
近頃、「効率化」という言葉が至上命題のように聞こえる場面が増えた。
仕事でもプライベートでも、スピード感が求められ、結果を出すことが評価の基準とされる。
時間のムダを削ぎ落とし、無駄なく動く。
それが「正しい」生き方であるかのように語られる現代において、「まどろむ時間」は無用なものとされがちだ。
でも、ちょっと待ってほしい。
まどろむ時間――すなわち、ぼんやりと考え事をしたり、
何もせずに過ごす時間――こそが、私たちを支える最も大切な基盤だとしたら?それを「ムダ」と切り捨ててしまうことは、
自分自身の豊かさを見失う行為ではないだろうか。
今回は、そんな「まどろみ時間」の重要性について、
自分への自信のなさや曖昧な態度、問いを見つけられない人たちに向けて書いてみたい。
自分への自信のなさと、焦りのループ
「自分に自信がない」という感覚は、私にとっても身近な問題だ。
何をするにも、「これでいいのか?」という不安がつきまとう。
そして、その不安を払拭するために、効率を求めて何かを次々にこなす。
タスクを積み上げ、スケジュールを詰め込み、どれだけ頑張っても満たされない焦り。
その結果、「まだ足りない」と思い込み、さらに自分を追い込むという悪循環に陥る。
このループから抜け出す鍵は、「何もしない時間」をあえて持つことだと気づいた。
最初は怖かった。まどろむことが、まるで「自分は怠けている」という証拠のように思えたからだ。
でも、その時間を意識的に持つようになってから、不思議と心の中に余裕が生まれた。
自信のなさは、自分に向き合う余裕がないときに生まれる。まどろむ時間は、その余裕を取り戻すための第一歩だ。
曖昧な言葉の背景にあるもの
「あいまいな言葉を使う癖が抜けない」と悩んでいる人も多いだろう。
「まあ、なんとかなるか」「別にどっちでもいいよ」と言って、自分の意見を明確にすることを避けてしまう。
それは、意見を言った結果否定されることが怖いからだ。自分の本音をさらけ出すのは、リスクを伴う行為だから。
でも、その曖昧さは、まどろみ時間を通じて解消できる。
ぼんやりとした時間の中で、自分の考えや感情を少しずつ整理していくと、
自然と「これが自分の本音なんだ」と思える瞬間が訪れる。それを言葉にする勇気は、まどろみ時間が育ててくれる。
私自身、仕事のプレッシャーや人間関係の中で、自分の言葉をあいまいに濁していた時期がある。
でも、朝のコーヒーを飲みながら窓の外を眺める時間や、夜にお風呂でぼんやりする時間の中で、
少しずつ「こう思っているんだな」と自分の声に気づくようになった。
文句を「問い」に変えるために
「文句が多い」と言われることは、自分の中の不満が溢れ出しているサインだ。
でも、その不満をただの文句として終わらせるのではなく、「問い」に変えることができれば、次のステップに進むきっかけになる。
例えば、「なんでこんなに仕事がうまくいかないんだ」という文句を、
「どうしたらこの状況を改善できるだろう?」という問いに変える。
けれど、その問いを持つためには、自分が何に不満を感じているのかを知る必要がある。
ここでも、まどろみ時間が役に立つ。
忙しい日々の中では、不満を冷静に分析することは難しい。
でも、何もせずにぼんやりと考える時間の中で、不満の正体が見えてくることがある。それが問いを持つための土台となる。
問いがわからない人がすべきこと
「問いがわからない」という状態は、自分の考えや感情が整理されていないときに起こる。
そんなときは、無理に問いを探そうとせず、まずは何もせずに過ごす時間を作ることが大切だ。
まどろみ時間を持つことで、心の中に溜まっていた感情が少しずつ浮き上がってくる。
それは時に、漠然とした不安やモヤモヤかもしれない。でも、それを受け入れることが問いを見つける第一歩となる。
まどろむことがもたらすもの
まどろむ時間は、「何もしない」という選択を肯定する時間だ。
これが私たちに何をもたらすか。それは、心の整理と、自己との対話の機会だ。
そして、その対話の中で見えてくるものが、自信のなさや曖昧な言葉、問いのなさを解決する手がかりになる。
忙しさに追われているときほど、あえて立ち止まり、ぼんやりする時間を持つ。
それは決して怠けているのではなく、自分を再起動させるための大切なプロセスなのだ。
おわりに
まどろみ時間は、現代社会の中で最も軽視されているものかもしれない。
でも、それを意識的に取り入れることで、私たちはより自分らしく、より強く生きることができる。
自分に自信が持てない、曖昧な態度を取りがち、不満ばかりが募る――そんな人ほど、まどろみ時間を大切にしてほしい。
それが、あなたを新しい自分へと導く鍵になるから。
今日も少しだけ、何もしない時間を作ってみよう。
そして、その中で心の中に生まれる小さな声に耳を傾けてみてほしい。
その声が、あなたの人生を少しずつ変えていくはずだ。
まどろむ時間を!瞑想してみよう!