2024.12.05ブログ:Yoshiizumiの部屋
「あなたのチームは、倍音を響かせているか?」:響き合うチームを作るために
こんにちは、吉泉 晶です。
今日は少し音楽的な視点から、チームについて考えてみたいと思います。
テーマは「倍音」。楽器や声の音が単なる一音でなく、複数の音が重なり合い、豊かで美しい響きを生む現象を指します。
これはチームにも言えること。良いチームは、メンバーそれぞれの個性が響き合い、倍音のように相乗効果を生み出すものです。
一方で、あなたのチームがその豊かな倍音を失い、「単音」に留まっていないかどうかも問いかけたい。
今日は、「あなたのチームは、倍音を響かせているか?」という視点で、チームの在り方を掘り下げていきましょう。
あなたは、独奏をしていないか?
まず考えていただきたいのは、「あなたは独奏をしていないか?」という問いです。
独奏、つまり自分一人で音を鳴らし、周囲を巻き込むことなく、自己完結している状態です。
- 独奏のチームリーダー リーダーが独奏に走ると、チームはその人に依存するだけになりがちです。
リーダーが全てを決め、全てを進める。周囲のメンバーはその音を聴いているだけ。
そんな状態では、倍音は生まれません。むしろ、チーム全体の可能性を押しつぶしてしまいます。 - 独奏のメンバー 逆に、メンバーが独奏している場合も問題です。
個人がチームの方針や目標を無視して、自分のやりたいことだけを追求してしまう。
その結果、チーム全体の音色がバラバラになり、調和が崩れます。
チームにおける倍音を生むためには、まず「独奏」をやめ、他者と音を重ね合わせる意識が必要です。
チームはリーダー次第ではない
「チームはリーダー次第」とよく言われますが、実際はそうではありません。
良いチームは、リーダーに頼らずともメンバー同士が自発的に響き合うものです。
リーダーが全てをコントロールしようとすると、倍音を生む余地がなくなります。
1. リーダーは調律者であるべき
リーダーの役割は、全ての音を奏でることではなく、各メンバーの音色を調和させることです。
楽団の指揮者のように、メンバーがそれぞれの役割でベストを尽くせるように環境を整える。
リーダー自身が音を出しすぎると、全体のバランスが崩れてしまいます。
2. メンバー同士の響きが重要
良いチームは、メンバー同士が自然と響き合う仕組みを持っています。
リーダーがいなくても、メンバー同士が互いの音を聴き、調和を図ることができる状態が理想です。
そのためには、リーダーだけでなくメンバー全員が「自分の音がチーム全体にどう響いているか」を意識することが大切です。
倍音を響かせるチーム作りのヒント
では、チームが倍音を響かせるために、具体的にどんなことを心がければ良いのでしょうか?
1. 相手の音を聴く
まずは、自分の音を出す前に相手の音を聴くこと。
自分の意見を主張する前に、相手が何を求めているのか、何を考えているのかを理解しようとする姿勢が、倍音の第一歩です。
2. 個々の音色を尊重する
チーム内のメンバーそれぞれが持つ「音色」は異なります。
それを無理に統一しようとするのではなく、多様性を生かして新しいハーモニーを生むことを意識しましょう。
個性を抑え込むのではなく、引き出すことが重要です。
3. 目的を共有する
倍音を生むためには、全員が同じ楽譜を見ている必要があります。
つまり、チームの目的やビジョンをしっかり共有すること。目的が共有されていれば、自然とメンバー同士の調和が生まれます。
4. フィードバックを大切にする
良い音楽は、演奏者同士の絶え間ない調整の中で生まれます。
同じように、チームでもメンバー同士がフィードバックを重ねることで、音色が整い、より豊かな倍音が響くようになります。
倍音が響くチームの未来
倍音が響くチームは、まるで一つの楽器のように調和が取れています。
メンバーそれぞれが独自の役割を果たしながら、互いに支え合い、相乗効果を生む。
それはリーダーだけでなく、メンバー全員が主体的に動くことで実現します。
もし今、あなたのチームが単音しか奏でていないと感じるなら、まずは自分自身が独奏をしていないかを問いかけてみてください。
そして、次にリーダーや他のメンバーを頼るのではなく、自分の音を他者とどう響かせるかを意識してみてください。
まとめ:あなたのチームは倍音を響かせているか?
「あなたのチームは、倍音を響かせているか?」というテーマでお話ししました。
チームのハーモニーを作るのは、リーダーだけの仕事ではありません。
むしろ、メンバー一人一人が主体的に行動し、互いに響き合うことで初めて生まれるものです。
音楽と同じように、チームも調和が取れるとその力は何倍にもなります。
ぜひ、自分の音がチームにどう響いているかを意識しながら、倍音のように美しいハーモニーを作っていきましょう。
それでは、また次回、チームの新しい可能性について一緒に考えましょう。
1986年の冬の函館駅
広告が素晴らしいですね
まったく覚えていませんが・・・