2019.01.16小規模多機能型居宅介護事務所 ひまわり
「ひまわりの取り組み」
前回に引き続き、事例を基に、利用者様の「~したい」を叶えるための、ひまわりでの取り組みをご紹介します。
Bさん 女性 要介護1
独居の方で、近くに住む義理の妹さんが、時々様子を見ておられましたが、
調理や掃除が出来ておらず、お風呂にも入っていないようだと包括支援センターからの紹介がありました。
ご自宅に伺うと、家中に蜘蛛の巣が張りめぐされていて、いたるところネズミが出入りしている穴が開いていました。
箪笥や押し入れに入っている、タオルや洋服はほとんどがネズミに食べられていて、ネズミの糞がびっしり敷き詰められていました。
ストーブに近づきすぎていたため、背中全体が低温やけどになっておりました。
冷蔵庫には、牛乳と卵が入りきらないほど入っていて、
栄養補助食品や、お茶、薬などの訪問販売で購入したと思われるものが、手つかずのまま、そこかしこに置いてありました。
ご自宅での生活は困難だろうという相談でしたが、
ご本人は、お姑さんと旦那さんと、一緒に暮らしたこの家で暮らしていきたいという思いが強く、
義理の妹さんも出来る事は協力して下さると仰って下さいました。
そこで、ご自宅で安心して過ごせるよう、通いと訪問で、生活のリズムを整えることを課題にサービスを開始しました。
ネズミの駆除、掃除、洋服や布団の用意など最初の1週間はご本人と一緒に片付けを行い、清潔な環境をつくることに努めました。
ストーブの周りには、義理の妹さんが柵を取り付けて下さいました。
週3回の通いと、週4回の訪問で、掃除や洗濯、買い物のほか、1日3食の食事を用意し、ご自宅でお一人でも生活できるよう毎日サービスを入れました。
お一人で心寂しい時は、泊りも利用していただきました。
今では、起床されると、ご自分で洋服に着替え、脱いだものは洗濯機に入れる、通いの日は、入浴のための着替えを用意する、
食べたものを台所に片付ける、ごみを分別して捨てる、洗濯物を片付ける等、沢山の出来る事が増え、自宅で過ごしたいという願いが実現できています。
これからもSさんのペースで生活し続けることが出来るようお手伝いさせていただきます。