2021.12.08ケアステーション こはく
サ高住での実践報告
ケアステーションこはく
全体カンファレンス後の実践報告です
全体カンファレンスの中で、
その人が興味のあることを知り、それをチームで共有し、どのように関わって自立支援に繋げていくのか、
そして、それが本人の為になるのかを話し合いました。
興味のあることは誰でもやりたくなると思います、
ケアステーションこはくでは「やってもらう」ではなく「やりたいと思える言葉かけ、環境作り」そこを重点的に実践しておりますので、
一つの例をご紹介します。
レビー小体型認知症でご高齢の男性
レビー小体型認知症の主な症状は、
他人には見えない実際にはないものが見えてしまう幻視、
実際にはない音や声が聞こえる幻聴、眠っている間、夢の中の身体の動きが実際に同じように身体が動いてしまう、
その他色々な症状が現れます。
その中でこの方に特に強く症状が現れているのが、幻視、幻聴です。
実際に見えて、聞こえているので否定しないことが原則、
しかし、
時には火事だーと叫ばれることもあり、
今までは安心してもらおうと、「大丈夫ですよ、火はついてないですよ」とついつい言ってしまってさあ大変、
そんなことも度々ありましたが、今では「火事だーみんな逃げろー」と言われると職員は急ぎ消火をする振りをして、
「火は消しましたもう大丈夫です」と言葉を掛けます、「消えたか、良かったー」と安心される時が増えました。
お部屋の掃除、洗濯も今までは「やってもらおう」という意識があり、なかなかうまくいくことはありませんでした
どんなことに興味があるのか、
どのような過去をお持ちなのかチームで話し合い、
「とても正義感の強い方で人の為に何かをしてきた人なので、困っているから助けてもらう前提で促してみよう」ということになり、
ケアの中で掃除がうまくできない振りをしながら「助けて下さい」とお願いすると「俺にできることなら協力するよ」と仰り、
洗濯物を洗濯機に入れたり、モップで床の拭き掃除しをしてくださいました。
今回のカンファレンスの実践を通して、
相手を否定しないこと、その人の興味のあることを知ること、それをどうケアに繋げていくかをチームで話し合うこと、
これを継続していけば必ず何かの結果につながる、という確信が持つことができました。