2018.12.17小規模多機能型居宅介護事務所 ひまわり
『私たちの取組み』
小規模多機能型ひまわりでは、利用者様の「~したい」を叶えるため、
自立支援を目的としたサービスを提供しています。
事例を基に、ひまわりでの取り組みをご紹介していきます。
Aさん 女性 要介護度3
息子さんと二人暮らしでしたが、脳梗塞のため、右半身に麻痺が残り、
息子さん一人では介護が難しいと相談を受け、利用開始となりました。
ご自宅では、ベッドの隣にポータブルトイレを置き、トイレ以外は一日中寝て過ごされていました。
下着や、リハパンが汚れても、「息子に悪いから」と、
一日そのままにしていることもあったようで、利用開始時は皮膚状態も悪かったです。
表情も硬く、ご自分から訴えることはもちろん、スタッフの声掛けにも、あまり応えてはくれませんでした。
そこで、歩行の改善と交流の場を作ることを課題に取り組みました。
送迎は、
毎日息子さんが仕事の行き帰りに行って下さり、定期受診もお休みの時に行って下さいます。
毎日ひまわりに通うことで、顔なじみの利用者様も増え、今では大変お話し好きな方だとわかりました。
冗談を言ったり、他の利用者様の代わりに「ほれ、呼んでるから、早く来い。」と、スタッフを呼ぶ役も一手に引き受けてくれています。
Aさんの好きなこと=「甘いものを食べに行く」や、
したい事=「息子さんに迷惑をかけずに自分の事は自分でやる」が出来るにはどうしたら良いかを
スタッフとAさんが一緒に考え、毎日ホールを歩く事と、ラジオ体操やリズム体操に参加することを決めました。
現在では、
食事やトイレはもちろん、着替えもご自分でされ、
手を貸そうとするスタッフは「自分でやるから触んなくて良い」と、叱られます。
これからも毎日自宅から息子さんの車でひまわりに通えるよう、一緒に「~したい」を、
叶えていきます。