職員の誰もが、K様の穏やかな笑顔に励まされていました。
晴れやかでの10年という歳月は、私たちにとっても学びと気づきの連続であり、
K様との関わりは、看取りという言葉の重さと温かさを改めて教えてくれるものでした。

K様は、ご病気や身体の変化を重ねながらも、
決して「患者」ではなく「生活者」としてこの場所で過ごされていました。
ストマの管理や日々の見守り、時には笑い合いながら食堂での時間を共にする
――そのすべてが、ご本人の尊厳と日常を支えるケアであり、「暮らし」そのものでした。

最期の数日間、手を握ってくださるK様のぬくもりに、私たち職員も胸がいっぱいになりました。
そこにあったのは「医療」でも「介護」でもなく、たしかな“つながり”だったように思います。

K様が晴れやかで過ごした月日と、選ばれた最期のかたちは、
これから私たちが看取りに向き合ううえでの、大きな道しるべとなりました。
そして同時に、「人生の最終章も、安心して過ごせる場所でありたい」という、施設としての原点を改めて確認する時間でもありました。

もし、いまご家族のことで悩んでおられる方、
ご自身のこれからを見つめておられる方がいらっしゃいましたら――
どうか一度、私たちの施設と、そこで営まれている日常を知っていただけたらと思います。

晴れやかでは、病気や認知症があっても、その方らしい暮らしが続けられるよう、
多職種で連携しながら支えています。
最期のときまで、慣れ親しんだ場所で穏やかに過ごしたい。
そんな願いに寄り添い、準備段階から丁寧にご相談を承っております。

介護付有料老人ホーム 晴れやか
心を込めて、今日も「その人らしさ」と共に暮らしています。