2025.11.10ブログ:Yoshiizumiの部屋
ロジカル × 感覚──ビジネスに不可欠な“二本柱”
私たちの事業は、論理(ロジック)と感覚(センス)、両者の調和の上に成り立っています。
市場を分析する力、課題の構造を見抜く力、筋道だった思考による判断――それらはすべて、ロジカルな視点の産物です。
一方で、数字やフレームワークでは語り尽くせない“場の空気”や“人の気配”を読み解く感覚的な力も、現場では欠かせません。
直感の裏にある経験値、そして文脈や余白を読む力。そうした「見えない力」がビジネスに深みと柔軟性をもたらします。
私たちは、ロジカルな精度と感覚的な柔軟さ――その両立こそが、真に持続可能な価値を生み出すと信じています。
ロジカル思考が導く「再現性」
事業が成長するには、偶然ではなく「再現性」が求められます。
そのためには、どのように考え、どのように動いたかを、言語化し、構造化する力が必要です。
私たちは、施策の背景・目的・効果を数値とプロセスに分解し、誰もが共有可能な設計図として描き出します。
それにより、「うまくいった」の感覚に依存せず、「なぜうまくいったか」を明確にすることで、次の挑戦への足場が整います。
論理性は、決して冷たさではなく、チーム全体の“理解の共通基盤”を築くための信頼資源なのです。
感覚がひらく「解像度」
一方、どれだけ論理が明晰でも、人が動かなければビジネスは進みません。
「今、この瞬間の空気」「言葉の行間」「無言の“うなずき”」――そうした非言語の領域に気づける感覚は、コミュニケーションの質を根底から変えます。
私たちは、データや会議室の議論だけでは捉えきれない“現場の手触り”を重視しています。
感覚的な違和感を無視しないこと。それが、ときに重大な課題の“兆し”となり、問題の本質を浮かび上がらせる鍵となります。
感性の鋭さは、物事の解像度を高め、視点の「質」を引き上げてくれます。
両者が交わるところに、未来が生まれる
ロジカルと思考の筋肉を鍛えながら、感覚という“第六感”を育む。
この二つは、対立するものではなく、むしろ交差する点にこそ「創造」の源があります。
私たちが取り組むプロジェクトでは、常に「構造」と「情緒」、「計画」と「余白」、「効率」と「遊び」を行き来しながら設計します。
最初から正解を求めすぎず、仮説を立て、検証し、時に感覚に身を委ねながら、確かな成果へと導いていきます。
ビジネスは科学であり、同時に芸術でもある――そう考える私たちは、今日も「知」と「感」のあいだを軽やかに往復しています。
育てるべきは、「バランスの感度」
組織においても、個人においても、ロジカルと感覚のバランスは常に揺れ動きます。
誰かが突き詰めたロジックを、誰かが場の雰囲気に沿って補い合う。
あるいは、チームの直感を、誰かが冷静に因数分解して支える。
その“揺れ”こそが組織の柔軟性であり、成長の余地です。
一方を排除せず、両方の視点にリスペクトを持ち、役割をたがいに受け渡せる環境こそ、これからの企業に求められる在り方だと私たちは信じています。
必要なのは「正しさの主張」ではなく、「多様な視座を調律する力」です。
まとめ:論理と感性、その両輪で走り続ける
ビジネスの現場は、常に揺らぎに満ちています。
予測不能な変化、市場のうねり、感情の交錯――そうしたダイナミズムの中を、
私たちは「論理と思考」で骨組みを立て、「感覚と直感」で風を読むように進みます。
正しさを求めるだけでは、たどり着けない場所がある。
感覚に頼りすぎれば、足元が崩れることもある。
だからこそ、両方を携えていることが、これからの時代を進む力になるのです。
私たちは、論理と感覚のハイブリッドで、新しい価値を社会に届けていきます。
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