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2025.10.21ブログ:Yoshiizumiの部屋

大切なことは共感すること。共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることだ。

 

共感とは何かを問う前に

私たちは日々、誰かと関わりながら生きています。
仕事、家庭、地域社会。人と人が交わるあらゆる場面において、最も大切なスキルは「共感」ではないでしょうか。

アドラー心理学では、「共感」は単なる同情や理解の枠を超えた、人間関係の根幹にある営みとして語られています。
相手の気持ちを”わかったつもり”で接することと、”相手の目で見、耳で聞き、心で感じる”ことには、大きな隔たりがあるのです。

 

 

相手の目で見るとは

「なんでそんなこと言うの?」「どうしてそう思うの?」
私たちはつい、自分のフィルターを通して物事を見てしまいます。
しかし共感とは、相手の視点に立って景色を眺めること。
自分の価値観や常識を一旦脇に置き、相手の経験や背景を想像する力が必要です。

たとえば、部下がミスをしたとき。
怒りや失望を感じる前に、
「彼(彼女)は今、どんな状況に置かれているのだろうか」と想像する。それが、共感への第一歩です。

 

 

相手の耳で聞くとは

会話の中で、私たちは無意識に”自分の聞きたいこと”しか耳に入れていないことがあります。
しかし共感とは、相手が発する”声にならない声”にも耳を傾けること。

言葉の裏にある感情、沈黙の意味、表情や間合いから読み取れる微妙なサイン。
それらに注意深く気づき、「聞こえたふり」をしない。それが真の共感を生み出します。

 

相手の心で感じるとは

「その気持ち、わかるよ」——この一言には力があります。しかし、それが本当に相手に伝わるには、心を寄せる姿勢が必要です。

アドラーは、共感を”他者の苦しみに心を寄せ、自分ごととして感じる能力”としています。
相手の喜びや悲しみを、自分の中に響かせる。そのとき、私たちは初めて”共に生きている”という感覚を得ることができるのです。

共感は技術であり、選択である

共感とは、生まれ持った才能ではなく、意識的に育てていくものです。

・相手の話を最後まで聴く
・感情のラベルをつけてフィードバックする(例:「それは悔しかったね」)
・自分の意見をすぐに返さず、まず受け止める

こうした積み重ねが、共感力を養います。
共感は「できる人」と「できない人」がいるのではなく、「やると決めた人」ができるのです。

まとめ:共感は、最も美しい人間的行為

現代社会は、成果や効率が重視される一方で、
人の心に目を向ける時間が減ってきています。だからこそ、意識的に共感を大切にする姿勢が求められています。

共感とは、他者とともにあるという決意であり、心をつなぐ橋です。
「相手の目で見、耳で聞き、心で感じる」。
この一歩が、職場でも家庭でも、豊かな人間関係を育てていくことでしょう。

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