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2025.10.20ブログ:Yoshiizumiの部屋

愛の課題とは、異性とのつきあいや夫婦関係のことである。人生で一番困難な課題であるがゆえに、解決できれば深いやすらぎが訪れるだろう。

愛の課題が示すもの

アドラー心理学が語る「愛の課題」は、他者と深く関わり合う中で最も難易度が高いものです。
仕事や友情と違い、恋愛や夫婦関係には「排他的な親密性」「長期的な継続性」「対等な信頼」が同時に求められます。
これは、人間関係の中でも最も繊細かつ持続的な努力が必要とされる領域です。

なぜ愛の課題は困難なのか

理由のひとつは「コントロール不能な他者との協同」が前提となることです。
親密になればなるほど、相手の価値観や弱さ、自分の欠点と直面することになります。
期待と失望、承認欲求と恐れ、自立と依存。
その交差点で多くの人は苦悩します。
アドラーは「相手を変えようとしてはならない」と説き、自らの姿勢のみに焦点を当てるよう勧めます。

課題を分離することの重要性

「愛してほしい」「変わってほしい」という願望は、しばしば相手の課題に介入する行為です。
アドラーはここでも「課題の分離」を強調します。
相手が自分をどう評価するか、愛するかは相手の課題。自分は「愛するに値する人間でありたい」と願うだけで十分なのです。
この姿勢が、依存的な関係を手放し、成熟したつながりへと導きます。

共同体感覚が鍵となる

愛の課題においても、アドラーの根幹概念「共同体感覚」は不可欠です。
恋人や配偶者という狭い範囲にとどまらず、2人が社会とつながり、貢献し合う視点を持つことが、関係の健全性を保ちます。
閉じた世界ではなく、開かれた社会の一員として共に生きる感覚が、愛を長続きさせる土台となるのです。

自己肯定感ではなく自己受容

パートナーシップにおける安心感は、相手からの評価ではなく、自分が自分を受け入れている感覚から生まれます。
アドラーは「自己肯定感」より「自己受容」を重視しました。
完璧ではない自分、嫉妬する自分、怒りを感じる自分。
それでも自分であると認めることが、他者との対話を真に開かれたものにします。

まとめ

愛の課題は確かに困難です。だからこそ、乗り越えた先には深いやすらぎと信頼が待っている。アドラー心理学は、愛とは支配でも依存でもなく、「対等な協同作業」であると定義します。すべての課題は、成長の糧。愛の課題を避けず、勇気を持って向き合うこと。それが人生を豊かにする確かな道なのです。

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