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2025.10.13ブログ:Yoshiizumiの部屋

動き出せば、周りも動く

見えない“はじまり”の瞬間

動き出す前というのは、いつも静かです。
誰もが様子をうかがい、タイミングを待っています。
でも、本当は「何かが起きてから動く」のではなく、「誰かが動くから起きる」。
そう気づいたとき、私は少し肩の力が抜けました。

誰かが動けば、風が生まれます。
風が生まれれば、旗も揺れます。
それを見た人が「あ、風が吹いてる」と気づく。
たったそれだけのことが、“始まり”の正体なのかもしれません。

変化は、準備の顔をしてやってくる

多くの人が「準備が整ってから動こう」と言います。
けれど現場では、整う前に動かないと、整うことすらない。
介護でも経営でも同じで、完璧を待っていたら、季節がひとつ過ぎてしまいます。

試しに、小さくても動く。
その動きが「予兆」になり、次の人の勇気を引き出す。
それがチームにおける“連鎖反応”の始まりです。

“勢い”という名のコミュニケーション

動く人の背中には、不思議と「勢い」があります。
それは押しつけではなく、“やってみたい”という素直な熱。
その熱は、言葉よりも早く伝わります。

「誰かが楽しそうに動いている」
──それだけで、空気が少し明るくなる。
これが、言葉を超えたチームコミュニケーションです。
リーダーとは、勢いをデザインする人。
動きを止める理由ではなく、動ける形を探す人だと思っています。

“孤独な一歩”は、必ず誰かを照らす

最初に動く人は、いつも少し孤独です。
「大丈夫かな」「誰もついてこなかったらどうしよう」
そんな不安を抱えながら、それでも足を出す。

でも、その一歩には“灯り”があります。
たとえ小さくても、周囲の人はその灯りを見つけている。
「自分も、やってみようかな」と思う人が、必ずいるのです。

誰かが動くから、チームは生まれ変わる。
その瞬間を何度も見てきました。

動き出す理由を、忘れない

動く理由は、立派でなくていい。
「気になった」「やってみたかった」「放っておけなかった」──
その小さな衝動こそ、本物のスタートです。

動き続けるうちに、周りが変わり、環境が整い、
気づけば自分の中にも“風”が吹いています。
大切なのは、動くことそのものよりも、
「動き出せた自分を信じること」なのかもしれません。

おわりに

私たちは、日々の中で多くの「変わらないもの」に囲まれています。
けれど、ほんの少しでも誰かが動けば、その周りに波が立ちます。
それは“挑戦”というより、“呼吸”に近いもの。
動き出せば、周りも動く。
それが、チームにも人生にも通じるシンプルな法則だと感じます。

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