2025.09.11ブログ:Yoshiizumiの部屋
メンタル、メンタルと言うけれど──本当に必要なのは何か
最近よく聞く「メンタルが強い」「メンタルが弱い」という言葉。
けれど、それを盾や武器にしてしまうと、本当の意味で人を支える力にはなりません。
メンタルは戦うための武器ではなく、日々を生きるための“土台”です。
土台があるからこそ、揺れや嵐に耐えられる。武器にすると、誰かを傷つけたり、自分自身を追い詰めることになりかねません。
「強さ」と「柔らかさ」を混同しない
メンタルの話題になると、どうしても「強い=良い」「弱い=悪い」という二元論に陥りがちです。
しかし現場で本当に役立つのは、“強さ”より“柔らかさ”。
折れないより、しなやかに戻れることの方が大切です。
武器にしないで、「支え」にする
「自分はメンタルが強い」と言い張る人がチームにいると、弱音を吐きにくい雰囲気が生まれます。
一方で、「自分も不安になることはある」と認め合うチームには、安心して言葉が交わせる文化が育ちます。
つまり、メンタルを誇示するよりも、“支え合う”関係を築くことが大事なのです。
メンタルを語るときに必要な視点
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弱さは欠点ではなく「人間らしさ」
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揺れるのは「正常な反応」
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回復するためには「小さな習慣」の積み重ね
この視点を持つだけで、メンタルは戦場の武器ではなく、安心のインフラに変わります。
終わりに
「メンタルを武器にしないでください」。
それは弱さを肯定するための言葉ではありません。
むしろ、人が人らしく生きられるための“環境づくり”を意識するための言葉です。
心のあり方を“競うもの”にするのではなく、“支え合うもの”にする。
その視点が広がると、働く現場も、暮らしも、もっと優しくなれるのではないでしょうか。
👉 詳しくは著書 『小さな習慣が心を救うとき』(Kindle版) にも書いています。
日常の中で、心を守り、育てるためのヒントをぜひ手に取ってみてください。
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