「幸せになるには、もっと頑張らなきゃ」
そんなふうに思い込んで、自分を追い立ててしまうことはありませんか。

あれもできていない、これも足りていない。
まるで幸せのハードルを自分でどんどん高くしてしまう。
でも実は、心が救われる瞬間って、そんな大きなことじゃない。

朝、カーテンを開けて差し込む光に包まれるとき。
「ただいま」と声に出したとき。
ふと空を見上げて深呼吸するとき。

その一瞬に、「大丈夫」って思える。
それが本当の安心であり、解放であり、心を守ってくれる小さな習慣なんだと思います。

今回の新刊『小さな習慣が心を救うとき』は、そんな感情に寄り添う本です。
行動を増やすノウハウではなく、すでに日常に散らばっている感情の種を拾い直すこと。
安心、解放、つながり、喜び、手放し、そして感情を信じること。
この6つの切り口から「小さな習慣」を描きました。

安心は、どこか遠くにある特別な保証ではなく、
毎日の中で見つけられる「ここにいていい」という合図です。
解放は、大きな変化ではなく、深呼吸ひとつで思い出せる自由です。
つながりは、立派な人間関係ではなく、ささやかな「ありがとう」の交換に宿ります。
喜びは、賞や結果ではなく、小さな発見や笑顔の瞬間に咲きます。
手放しは、諦めることではなく、自分を軽くする勇気です。
そして感情を信じることは、自分自身を疑わずに生きていく力になります。

どれも、すでに私たちのそばにあるものばかり。
けれど忙しさや不安のなかで、見過ごしてしまいやすいものです。
だからこそ本の中で、丁寧に言葉としてすくい上げました。

「ちゃんとしなきゃ」「強くなきゃ」と思うとき、
人はかえって自分を見失いやすくなります。
そんなときに必要なのは、大きな答えではなく、
「問い」をそばに置くこと。

問いがあるから、立ち止まれる。
問いがあるから、自分の気持ちを確かめられる。
そして問いがあるから、心はまた歩き出せます。

この本は、そういう「問い」をそっと置いた本でもあります。

大げさなことをしなくても、今日のあなたを少し軽くする。
そんな小さな習慣を、読者の方が自分自身で見つけてくれたら嬉しいです。

新刊のお知らせ

吉泉晶・最新刊
『小さな習慣が心を救うとき』
Kindleストアにて発売中（¥500／Kindle Unlimited対象）

👉 ご購入はこちらから
Amazon商品ページ