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2025.09.05ブログ:Yoshiizumiの部屋

義──論語から学ぶ、人としての筋道

義は、利に勝る道しるべ

論語には「君子は義に喩り、小人は利に喩る」という有名な言葉があります。
ここでいう「義」とは、社会的に認められる正義や法律を指すのではなく、「その場にふさわしい正しい行為」を意味します。
反対に「利」は、目の前の利益や損得勘定を優先する態度を指します。
孔子は、君子とは常に「義」を優先する人であり、損得にとらわれる人は「小人」であると説きました。
これは2500年前の思想ですが、現代に生きる私たちにとっても重要な指針です。

利を超える勇気

日常の中で、私たちは数え切れないほどの選択を迫られます。
仕事で成果を出すか、人を守るか。目先の利益を取るか、信頼を守るか。その判断の軸となるのが「義」です。
たとえば職場で、短期的に利益が出るけれど顧客に不誠実な行為を選ぶことは簡単です。
しかしその選択は、長期的に見れば信頼を失い、やがて損失へとつながります。義に基づく判断は、一見遠回りに見えても、未来を豊かにする道筋です。

人間関係における義

義はビジネスの場だけでなく、日常の人間関係にも深く関わっています。
たとえば、友人が困っているときに助けること。
そこに直接の見返りはなくても、義を果たすことによって絆はより深まります。
反対に、自分の利益や立場を優先して義を欠けば、どれほどその場を取り繕っても、信頼はじわじわと失われていきます。
論語における義は、他者との関係性の土台を守る役割を持っているのです。

義は、自分との約束

義は他者との関係にとどまらず、自分自身との関係にも深くかかわります。
自分で掲げた目標や大切にしたい価値観を守ることは、義を貫く姿勢そのものです。
もし自分の内なる声を裏切れば、短期的には楽になっても、やがて自分への信頼を失ってしまいます。
自分の中の小さな「義」を大切にすることは、他者との関係を築くうえでも揺るぎない軸となります。

義は、人を自由にする

一見すると「義に従う」という言葉は、何かに縛られるように聞こえるかもしれません。
けれど実際には逆です。義を基準に行動すると、周囲に左右されず、自分の信念に基づいて選択できるようになります。
そのとき人は、自分の人生を自分で引き受ける自由を得るのです。
だからこそ論語における義は、単なる道徳ではなく、人生を主体的に生き抜くための力となるのです。

まとめ

「義」とは、古代中国の哲学にとどまらず、現代を生きる私たちにとっても普遍的な指針です。
損得に揺れる日々の中で、「何が人として正しいか」という問いを忘れない。そうした小さな実践の積み重ねが、自分の生き方を支え、人との信頼を深め、未来を切り拓く力になります。
利を超えて義を選ぶ。それが、ぶれない人生の筋道です。

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