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2025.08.19ブログ:Yoshiizumiの部屋

クラフさん、また現場に問いを置いていった

──伝わらないチームに、文化を育てる10のヒント(Kindle書籍紹介)

「うちの職場、なんだかうまくいかないんだよね」
「伝えてるつもりなんだけど、ぜんぜん届かないんです」

そんな悩みを抱える人は少なくありません。
そして、現場の誰もがそれを“感じて”いるのに、誰も言葉にできないまま、ただ空気だけが重くなっていく。
この本は、そんな空気にそっと入り込んで、問いをひとつ置いていく。
──そういうスタイルの、ちょっと変わった実践書です。

タイトルは『クラフさん、また現場に問いを置いていった』。
物語形式で進んでいく本書は、「クラフさん」という架空の人物が現場にふらりと現れ、
特に指導をするわけでもなく、ただ“問い”を投げて帰っていくというユニークな構成で成り立っています。

彼が残した問いに、現場の誰かが立ち止まり、考え始める。
その問いを、チームの中で誰かが拾って、また次の問いへとつなげていく。
気がつけば、「あのチーム、なんか最近雰囲気変わったよね」と言われるような変化が、静かに起きている。
それが、本書で描かれている「チームに文化を育てる」プロセスなのです。

現場で起こる“伝わらなさ”は、誰かが悪いから起こるのではありません。
忙しさの中で、目的や価値がすり減ってしまうこと。
「言えばわかるだろう」と思うあまり、伝える工夫をあきらめてしまうこと。
そして、誰も「そもそもこの仕事、なんのためにやってるんだっけ?」と問い直さなくなること。
そうした小さなズレの積み重ねが、やがて大きな距離になっていくのです。

本書は、その距離を「問い」という力で少しずつ埋め直していこうとする試みでもあります。

たとえば、クラフさんがある現場で残していったのは、こんな問いです。

「この空気のまま、3年後もチームを続けたいと思えますか?」

「その注意は、相手に伝えたかったこと“全部”だったでしょうか?」

「“がんばってる”のに報われないとき、なにを見直しますか?」

いずれも、答えが一つではないからこそ、語り合いが生まれ、チームに新たな風が吹いていきます。

本書の魅力は、「読んで終わり」ではなく、読みながら自分の現場に投影できる設計にあること。
物語を読み進めながら、
「うちのチームでも、こういうことあったな」「あの場面でも同じようなすれ違いがあったかも」と気づかされていきます。

また、巻末には「チームに文化を育てるヒント」がまとめられており、
それぞれがシンプルな言葉ながらも、深い洞察と実践への導線を備えています。

それはたとえば──

・文化は、共通言語から生まれる
・最初に育てるのは、「話していい空気」
・“わかってるつもり”が、一番伝わらない
・問いがあるところに、育ちはじまる

などなど。

どれも、現場にすぐ使える問いの種であり、
リーダーや管理者だけでなく、チームメンバー一人ひとりが「空気を変えるきっかけ」を持てる内容になっています。

チームづくりに悩むあなたへ。
関係性がギクシャクしているあの職場へ。
もう一度、「問い」から始めてみませんか?

指導ではなく、支配でもなく、
ただ、相手を尊重して「問いかける」。
それだけで、チームは動き出すかもしれません。

あなたの現場に、クラフさんがふらりと現れたら──
そのとき、どんな問いが置かれるでしょうか。
そして、あなたは何を問い返すでしょうか。

この本を開いたときから、すでに「文化を育てる旅」は始まっています。

ぜひ、あなたの現場でも。

📘 書籍タイトル:『クラフさん、また現場に問いを置いていった──伝わらないチームに、文化を育てる10のヒント』
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✍ 著者:吉泉 晶(よしいずみ あきら)

※Kindle Unlimited 読み放題対応、スマホでもすぐ読めます。

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