2025.08.08ブログ:Yoshiizumiの部屋
挫折は、立ち上がれないくらい一度やってみる方がいい
「どうせなら、やれるだけやってみたらいいよ」
そう言われて、どこまで“本気”でぶつかってきたでしょうか。
「まだ余力があるうちにやめる」
「大失敗になる前にフェードアウトする」
──たしかに傷は浅くて済みます。
でももし、“もうダメだ”と心底思うまでやってみたことが、
一度でもあったなら。
それって、すごく大事な経験なんです。
1. 「やめてよかった」より、「やりきってよかった」のほうが後悔しない。
何かをやめるとき、
「まだ続けられたかもな」と思う瞬間がある。
後ろ髪ひかれるってやつです。
でも一方で、
とことんまでやってボロボロになって、
「ああ、これはもう無理だ」ってところまで行った人は、
意外とスッキリしてる。
やり切った挫折は、
“やらなかった後悔”よりずっと軽い。
立ち上がれなかった時間すら、「自分の一部」になってくれる。
2. 立ち上がれない経験は、“本当の支え方”を知る鍵になる。
自分がどん底にいたとき、
言葉が刺さった人と、届かなかった人の違いって、
けっこうはっきりしてる。
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「元気出して!」がつらくなる時期があったから
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「それって頑張りが足りないだけじゃない?」が凶器になることを知ったから
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ただ黙って隣にいてくれた人のありがたさを、忘れられないから
挫折して、ほんとうに立ち上がれなかった経験がある人ほど、
「寄り添う」の本質がわかってくる。
それって、ケアの現場でも、人生全体でも、
めちゃくちゃ大切なスキルなんです。
3. “立ち上がる前提”で考えると、痛みが否定される。
よく聞きますよね、「何度でも立ち上がれる」って言葉。
でもね、
「立ち上がる前提」で励まされると、
いま動けない自分が否定されることがあるんです。
「じゃあ、立ち上がれない自分はどうなの?」
「まだ動けない私は、ダメなの?」
そんなふうに、自分を責めはじめてしまう。
本当に大切なのは、
「立ち上がれない時間に、“それでもいい”と思えるかどうか」。
そこを通ってきた人の言葉は、ちゃんと深い。
4. 挫折は、“足を止める力”をくれる。
何かに向かって走ってるとき、
まわりの景色なんて見ていられない。
「もっと速く」「もっと前へ」ばかりが正解になってしまう。
でも、
大きな挫折を経験すると、強制的に足が止まる。
そして、そこで初めて気づくことがあります。
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あれ?そもそも、どこに向かってたんだっけ
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なんでこんなに必死だったんだろう
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もう少し立ち止まっていいんじゃない?
挫折は、自分の“あり方”を見直すチャンス。
止まれなかった人ほど、止まることの大切さに気づける。
5. 一度ちゃんと折れた人は、優しくて、しなやかだ。
「私は一度も失敗したことがありません」
「過去に後悔なんてありません」
──そんなふうに言える人、すごいなと思う。
でも、正直ちょっとこわい。
人は、一度ちゃんと折れてからのほうが、
やわらかく、しなやかに、深くなる。
人に強く当たることがなくなる。
誰かをジャッジするより、自分を見つめるようになる。
「ダメな時期もあるよね」って、笑って言える。
そうやって、“人間としての厚み”が出てくるのは、
立ち上がれなかった日々を知っているから。
まとめ:立ち上がれなかった自分を、誇っていい。
「もうダメかもしれない」
「立ち上がれない」
そんなふうに思ったことがある人は、弱くなんかありません。
むしろ、
その経験が、他の誰かの“しんどさ”を照らせる強さになります。
大丈夫です。
立ち上がるのに時間がかかっても、
まだ立てなくても、
きっとまた進めるときは来ます。
だからもしあなたが今、挫折の真っ只中にいるなら──
それは“強くなるプロセス”の、いちばん深いところにいる証です。
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