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2025.07.29ブログ:Yoshiizumiの部屋

「誰が悪い」をやめたら、職場が動き出した ──“責める”から“問い”へ。「次どうする?」の現場づくり

人と問題を、切り分けるという視点

昨日のリーダー研修で、こんな問いを投げかけました。
「あなたは、失敗すると自分のことを“ダメな人間”だと感じてしまいますか?」

職場で何か問題が起きたとき、「誰が悪いのか?」という思考にすぐ入ると、
私たちは無意識に「人」と「問題」を一体化させてしまいがちです。
たとえば部屋が散らかっていたら、「私はだらしない」と思う。
でも実際には、「片付けない」という“行動”の結果として部屋が散らかっているわけで、「人間性」の問題ではないのです。

境界線を引くと、楽になる

自分を責めても、実は現実は何も変わりません。
必要なのは、「行動」や「考え方」に目を向けること。
つまり、「私が悪い」のではなく、「行動の結果として問題がある」という理解を持つだけで、気持ちはうんと軽くなる。

これは「境界線をひく」という心理学でも扱われる視点。
誰かがミスをしたとき、あなたはきっと「そんな日もあるよ」と優しく言えるはず。
でも、自分自身にはどうでしょう?

人にできるそのやさしさを、自分にも向けられるようになると、チームは育ち始めます。
責めないチームには、改善と学びが生まれるからです。

「責める」から「問い」に変えると何が起きるか?

「誰がやった?」という問いかけは、場を冷やします。
でも「何が起きた?」「次どうしようか?」という問いかけは、行動を前に進めます。

だから、わたしたちは「問題の構造」を捉える力が必要なんです。
誰かの人格や性格ではなく、その場の仕組みや関係性に問いを向ける。
──それが、現場の“空気”を変えるんです。

実際、ある施設の例では、ベテラン職員が若手の失敗を責める代わりに、
「同じことが起きないように、仕組みとして変えられることってあるかな?」
と聞いたことで、チーム全体が前向きな改善モードになったというエピソードがありました。

自分に向ける問い

自分を責めるのではなく、自分にこんな問いを向けてみてください。

Q1:今うまくいっていないのは、どんな“行動”が原因でしょうか?
Q2:自分を責めたくなる時、どんな“考え方”にハマっていませんか?

このような問いは、自分自身の“軌道修正”を穏やかに助けてくれます。
行動を変えることは、人格を変えることとは違います。
あなたは「あなたのまま」で、前に進めるんです。

この本に込めたメッセージ

今回紹介した考え方は、こちらの書籍にも詳しく書いています。

📚 『「誰が悪い」をやめたら、職場が動き出した』
責めるより、そっと訊け。「で、次どうする?」──
チームが育つ現場改善シリーズ 第3弾
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現場でのリーダー育成、関係性の再構築に悩む方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

まとめ

「誰が悪いか」ではなく、「何が起きたか、そして次どうするか?」
この視点がチームを動かし、自分自身も前向きに変えていきます。

職場で起きる問題は、「人」ではなく「構造」や「行動」に目を向けることで、
誰も傷つけず、誰かを孤立させず、そして前進するチームが生まれていきます。

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