2025.07.14ブログ:Yoshiizumiの部屋
チームはセッションだ。
「いいチーム」とは何か。強い組織、効率のいい連携、成果を上げる集団──そうした言葉では収まりきらない“躍動”がある。
そう、チームは「セッション」。
主旋律があっても、そこに合わせてアドリブで呼応する瞬間がある。 沈黙もまた一つの音になる。
お互いの“今”に耳を澄ませ、スイングできるかどうか。 それがチームの本質だ。
静かな共鳴か、それとも不協和か
よくある組織の問題は、「誰が悪い」になってしまうこと。
でもセッションでは、“誰か”じゃなく“何が起きたか”に耳を傾ける。
ひとりがズレたら、全体のバランスが変わる。
でも、それは責めるべき「ミス」ではなく、新たな展開のチャンスかもしれない。
“It’s not the note you play that’s the wrong note – it’s the note you play afterwards that makes it right.” ──Miles Davis
「間違った音なんてない。次に何を吹くかだけが問題だ。」──マイルス・デイヴィス
仕事だって同じだ。 何かが噛み合わなかったとき、「次にどう合わせるか」を考えよう。
誰かのテンポが落ちているとき、それを責めるのではなく、 “合わせてみる”ことで、新しいグルーヴが生まれる。
あなたがスイングしていなければ、誰も乗ってこない
If you’re not swinging, no one’s going to join in.
もしチームが止まっているように感じたら── それは、あなた自身がスイングしていないからかもしれない。
相手に変化を求めるよりも、自分からグルーヴを始めよう。
会話のトーン。 目線。 声のかけ方。
それら全部が、セッションの“音”になる。 自分の出す音に自覚的であること。 それがリーダーに求められるリズム感だ。
セッションするには、“生きた知識”が必要だ
Jazz musicians learn the rules so they can break them with style.
ジャズマンたちは、音楽理論を身につけたうえで“破る”。 つまり、「ただ自由にやってる」わけじゃない。
現場の支援も同じ。 ルールや制度、支援技術を学んだ上で、「いま、ここにいる相手」とセッションする。
そのためには、学び続けていなければならない。 “知らないまま自由”では、ただの独りよがりになってしまう。
学んだぶんだけ、対応力は増す。 支援に厚みが出る。
学びとは、リズムとタイミングの引き出しを増やすことだ。
まとめ:チームのスイングは、あなたから始まる
When you swing, others will follow.
「間違えた」と思ったら、それはセッションのスタート。 「自分の音」が出せていなければ、誰も乗ってこない。
チームはセッション。 その躍動は、あなたがスイングし始めるところから生まれる。
あなたが響けば、誰かも響く。 だから、まず“自分の楽器”を鳴らしてみよう。
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