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2025.06.27ブログ:Yoshiizumiの部屋

問いが扉をひらく

私たちの毎日は、問いから始まる。

「今日は何をしよう?」
「なぜ、こんな気持ちになるんだろう?」
「どうして、あの人はあんなことを言ったのか?」

こうした問いは、何気ないようでいて、実は私たちの“思考の扉”をひらく鍵である。

問いを持つことで、私たちはただ“反応する”のではなく、“考える”という営みに入る。
それは、自分を深め、他者との関係を見つめ直す、きっかけにもなる。

「問い」の力を見くびってはいけない

教育心理学者ジェローム・ブルーナーは、
「人間は物語的に世界を理解する」と言ったが、問いはその物語を紡ぐ導火線のようなものだ。

たとえば、うまくいかない仕事に対して、
「なんで私はこんなにダメなんだろう」と問うか、
「どうしたら、ここを抜けられるだろう」と問うかで、人生は大きく分かれていく。

問いの持ち方は、人生の向き合い方を左右する。

「問い」は、人と人のあいだを耕す

職場や家庭でもそうだ。 「どうしてできないの?」と問い詰めるのではなく、
「どこでつまずいてる?」と尋ねるだけで、空気は柔らかくなる。

問いには、暴力にも、優しさにもなり得る力がある。

問いの背景には、その人の“世界の見方”があらわれる。
だからこそ、良い問いを持とうとすることは、自分の視点をひろげる試みなのだ。

問いは、未来への道を照らす

今、自分が抱えている違和感や悩みを、ただ「つらい」と感じるのではなく、
「この経験から何を学べるのか?」と問うことができたとき、 そこに未来がひらける。

問いとは、現実を変える手段ではなく、現実を見る目を変えるレンズである。

それはすぐに答えが出ないこともある。 でも、その問いと共に生きていくこと自体が、人を成熟させていく。

問いは、私たちの人生に静かな変化を起こす

あらゆる創造は、問いから始まる。

「こんなサービスがあったら、もっと便利では?」
「このやり方、そろそろ変えたほうがいいのでは?」
「“当たり前”と思ってること、本当にそうだろうか?」

そうして動き出した問いが、やがて誰かの背中を押し、組織や社会のあり方を変えていく。

まとめ:問いがあるか、どうかで人生は変わる

答えを出すことより、問いを持つことのほうが、ずっと大切な場面がある。

問いは、目には見えないが、確かに人生の地図になる。

問いがあるから、道を見失わない。 問いがあるから、再び立ち上がれる。

自分の中に問いを育て、誰かにやさしく問いかける。
それが、これからの時代を生きる私たちにとって、最も誠実な在り方なのではないだろうか。

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