2025.06.18ブログ:Yoshiizumiの部屋
人って、“ありがとう”を聞くために生きてるときがあるのに。
言われたくて動いたわけじゃない。でも。
「ああ、助かったよ」 「ありがとうね」 「気にかけてくれてたんだね」
そんなひとことが、なぜか胸に残るときがある。
やって当たり前のことだった。 誰かに頼まれたわけでもなかった。 むしろ、ちょっと損な役回りだったかもしれない。
それでも──言葉が届いたとき、 心の奥で「これでよかった」と思える瞬間がある。
「ありがとう」なんて別になくてもいい。 でも、言われたらやっぱり、 その日が少しだけあたたかくなる。
ありがとうは、証明じゃなくて、交換でもなくて。
「感謝は伝えましょう」 「ありがとうを言える人でいましょう」
そんなフレーズを、研修やビジネス書でもよく見る。
でもね、感謝って、 “マナー”でも“評価”でもなくて、 ほんとうはもっと、やわらかい「気配」なんだと思う。
ありがとうが言えたとき、 それは「あなたとわたしの間に、あたたかい何かがあったね」 という合図みたいなもの。
照れくさくて言えない日もある。 忙しさに流されて、伝えそびれることもある。
だけど、誰かの「ありがとう」を聞いた日、 自分の存在が、誰かの一日に “ふわり”と入り込んだ気がするんだ。
それが、意外と、生きている実感だったりする。
感謝されない日も、たしかに生きてるけど。
もちろん、「ありがとう」なんて言われなくても ちゃんと働いてる。 ちゃんと生きてる。 ちゃんと役に立ってる。
でもね、 「ありがとう」がゼロの日が続くと、 じわじわと、心の芯のほうが冷えてくる。
そんなときこそ、 自分から「ありがとう」を言うようにしている。
おはように、ありがとう。 洗ってくれて、ありがとう。 来てくれて、ありがとう。
すると、不思議とね、 誰かの「ありがとう」が、また自分のほうにも返ってくるようになる。
感謝って、循環するんだね。 それも、言葉で。
まとめ:
「ありがとう」を欲しがるのは、弱さじゃない。 「ありがとう」を言えないのは、不器用さだけじゃない。
でも、やっぱり人って、 誰かから“ほんとうに”感謝された瞬間、
「ああ、生きててよかった」って思える生きものなんだ。
だから、どうか。 その言葉を、 伝えそびれないように。
そして── あなた自身にも、誰かが「ありがとう」を届けてくれますように。
📚 著者のその他の本はこちら 👉 https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0F8N5P41F/allbooks
🎨 哲学×猫×金魚のグッズはこちら 👉 https://suzuri.jp/Akira602/products

答えがない時代にこそ、「問い」が力を持つ
情報が溢れているこの時代、私たちは無意識のうちに“答え”を求めすぎているのかもしれません。
・どうすれば成功するの? ・どうすればうまくいくの? ・どうすれば愛されるの?
けれど、これらの問いに即答できる「正解」は、もう世の中には存在していない。
だからこそ、「問いそのもの」が私たちの思考と感性を耕してくれるのです。
問いは、心の深呼吸になる
私たちが焦っているとき。 余裕がないとき。 自分が見えなくなっているとき──
そんなときに「問い」は、呼吸のようにふっと立ち止まらせてくれる。
たとえば、
今、私は何に反応しているんだろう?
この怒りの奥に、本当はどんな願いがある?
私は、誰の期待に応えようとしているの?
そんな問いは、誰かに答えてもらうものじゃなく、 “自分に返していく”もの。
その繰り返しが、静かな自信と、穏やかな決意を育てていくんです。
問いのある人生は、壊れにくい
予定通りにいかないこと、裏切られること、手に入らないもの、失うもの。
人生には、いくらでも「崩れる瞬間」がある。
でも、問いを持っている人は、 崩れたあとにも、自分と対話できる人です。
なぜ、私はそれを選んだのか? どこで、軌道がずれ始めたのか? それでも、守りたいものは何なのか?
問いを持っているということは、 言い換えれば、いつでも“やり直し”の可能性を手にしているということ。
『猫と金魚と、100の問い。』という本について
この本は、哲学をテーマにしているわけでも、心理学の専門書でもありません。
だけど、人生に「立ち止まる時間」を取り戻したい人にとって、 そっと寄り添う“問いの種”が詰まっています。
猫と金魚という、言葉を持たない存在たちが、 あなたの問いを代弁してくれるかもしれません。
📘 『猫と金魚と、100の問い。』 👉 https://www.amazon.co.jp/dp/B0FD1LBHDQ
最後に──
答えがすぐに出ないのは、 「考えている証拠」なんだと思います。
焦らなくていい。 問いがあるかぎり、人生はつづいていく。
今日もどこかで、 あなたの問いが、あなた自身を守っていますように。
