2025.06.17ブログ:Yoshiizumiの部屋
レシピ通りじゃない、でも私にしか作れない生き方
「ちゃんとやってるのに、うまくいかないんです」
そう言ったあの人は、声に力がなかった。
言われた通りにやってみた。マニュアルも読んだ。
ネットで調べて、先輩の真似もした。 でもなぜか、結果が出ない。伝わらない。評価されない。
その理由は、たぶんこういうことだ。
“その人にしかできないこと”を、誰かの正解で塗りつぶそうとしているから。
それでも塗りつぶしきれない部分──それこそが、その人の「素の味」なんだと思う。
正しいことをしても、届かない現実
現場でよく見る光景がある。
・言葉が丁寧すぎて、心に刺さらないスタッフ
・笑顔で接してるのに、「作業してるだけ」と思われてしまう介護
・“正しい”対応をしているのに、クレームになる窓口
共通しているのは、“内側から言葉が出ていない”ということ。
行動は合っている。でも、そこに「わたし」がいない。
誰の声でもない“正解”をしゃべっていると、人の心って動かないんです。
うまくいかないのは、ダメだからじゃない。空っぽになってるから。
それでも、レシピは手放せないから
人は、わからなくなると「レシピ」に頼ります。
これを言えばいい、こう動けばいい、そうすれば怒られない。
そして、正解を探してるうちに、自分の感覚が遠のいていく。
「これ、ほんとはやりたいんだっけ?」 「いま、なんでこんなに苦しいんだろう?」
そういう“問い”も、聞こえなくなる。
でも、それは弱さじゃない。 それだけ、その人が真面目に向き合ってる証拠なんです。
だからこそ、「内なるコミュニケーション」が必要なんだ
Kindle本『Speak to Yourself First──本当のコミュニケーションは「内なる対話」からはじまる』で、私はこう書きました。
誰かに語る前に、自分に語りかけてみてください。 “わたしは、どう感じてる?”って。
うまく話せないときは、まだ自分に語れてないだけかもしれません。 心の声を聞かずに言葉にすると、それはただの音になる。
逆に言えば、自分に語れるようになると、言葉は力を持ち始めるんです。
それが、あなただけの“伝わる声”になる。
SUZURIで売ってるのは、ただのTシャツじゃない
「猫×金魚×哲学」シリーズで作っている問い入りTシャツやステッカー。 これも、ただのグッズじゃない。
たとえば、
- わたしは、だれですか?
- それって、ほんとう?
- わたしにとって、やさしさとは?
どれも、誰かにぶつける問いじゃないんです。 **“自分にしか届かない問い”**なんです。
朝、それを着る。 鏡に映る問いを、なんとなく見てしまう。
「なんで今日、このTシャツにしたんだっけ」
その時点で、もう内なる対話は始まってる。
問いってね、すごく静かだけど、じわじわ効いてきます。 答えを急がないから、ずっとそばにいてくれる。
それが、問いのやさしさであり、強さでもあります。
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自分の味で生きてる人は、強い
「できない」「わからない」「失敗した」 そんな日は、人生の“失敗作”なんかじゃない。
それ、あなたにしか出せない味になってます。
うまくいった日より、失敗した日のほうが、 自分の輪郭がはっきりする気がしませんか?
あの時、あの感情をくぐったから、 あなたの言葉には深さが出る。 あなたの視線には、やさしさが宿る。
まとめ:レシピ通りじゃ、人生の味は出ない
結局、正しいだけじゃ、足りない。
どんなに丁寧でも、マニュアル通りでも、 “わたし”がそこにいなければ、相手の心は動かない。
できない日があってもいい。手順を間違えてもいい。 それでも、「これがわたしの味です」と差し出せる人が、一番強い。
内なる対話があるからこそ、自分のままで人とつながれる。 それが、あなただけにしか作れない生き方なんだと思う。
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今日も、自分の問いに、静かに耳を澄ませて。
