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2025.05.29ブログ:Yoshiizumiの部屋

『失敗の責任は誰がとる?──リーダーという実験台』

「責任」とは、怒ることではない

何かがうまくいかなかったとき、誰が責任を取るのか?
その問いが職場やチームに投げかけられると、場の空気がピリつく。

「上司が怒る」「誰かが謝る」「誰かが辞める」

──それが“責任を取る”ことのように思われている。

でもそれは、本当の責任じゃない。

責任とは、“失敗を怒ること”でも“誰かを処罰すること”でもなく、
「もう一度、何が起きたかを見直し、自分がそこにどう関わるかを語ること」だ。

リーダーの仕事は、問題の原因を誰かに押しつけることではない。
「まず、自分の立ち位置から考え直す」ことが、リーダーの責任だと思う。

リーダーは、先にこける係

私の思うリーダー像は、“正解を言える人”じゃない。 “うまく転べる人”だ。

つまり、リーダーは先にこけることで、周囲に「こけても大丈夫」と見せる人

「うまくいかなかった。でも、ここからもう一度立て直す」 「これは僕の判断ミス。でも次はこうしてみようと思う」

その姿を見たチームは、安心する。

“間違っても終わりじゃない”とわかれば、人は挑戦できる。

だからリーダーは、正解を見せる人じゃなく、「失敗の仕方」を見せる人でもある。

「判断する人」は、孤独と向き合う人

責任を取る、という言葉の重さは、 「判断した人が、結果に向き合う」という意味だと思う。

誰かが迷っているときに「こっちにしよう」と決める。 その決断が裏目に出たとき、誰よりも早く、深く自分と向き合う。

それがリーダーの孤独だ。

正解がわからないまま、「こっちがいいと思う」と道を選ぶこと。
その不安と、自分の選択を信じる勇気を同時に持ち続けること。

それが“責任ある判断”だと思う。

責任を押しつけ合う場に、信頼は育たない

誰かのせいにすることは、簡単だ。 でもその場にいる誰もが、
「また誰かが犠牲になる」と感じるようなチームでは、 本音も提案も出てこない。

「失敗=誰かが責められる」 「チャレンジ=ミスったら終わり」

そんな空気の中で、人は育たない。

失敗したら、まずリーダーが一歩出て、 「これは自分が引き受けます」と言えるかどうか。

それが、信頼の土台になる。

実験台になる勇気

リーダーって、たぶん“正しさ”を見せる役じゃない。 “間違えても壊れない関係性”を、実験して見せる人だと思う。

傷ついても、自分が試してみる。 崩れても、立て直せることを見せてみる。

その姿勢が、「この人についていってもいいかも」と思わせる何かになる。

完璧じゃなくていい。 うまくやらなくていい。 ただ、自分の失敗を人のせいにしない人

それが、リーダーという生き方じゃないだろうか。

まとめ:責任とは、黙って引き受けるという意思表示

「責任を取る」って、言葉じゃない。 「自分がそこに立ち続ける」という静かな覚悟。

怒らない。逃げない。人のせいにしない。

ただ、「ここで、私が引き受けます」と言う人がいるだけで、 チームは動き出す。

リーダーは、完璧な人じゃなくていい。 ただ、実験台になる勇気を持ち続ける人であってほしい。

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