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2025.05.27ブログ:Yoshiizumiの部屋

『だれかに「必要とされたい」は、甘えじゃない』

必要とされたい気持ちは、どこから来るのか

「必要とされたい」と思うことを、どこかで「依存」や「甘え」として扱われた経験がある人は多いかもしれない。
誰かに求められたい、自分の存在に意味があってほしい、そんな気持ちは、確かに弱さのように思われがちだ。
でも、それって本当に「弱さ」なのだろうか。

赤ん坊は、ただ泣くことで抱きしめられる。
言葉を持たないその存在に、誰もが手を差し伸べる。
人間は生まれた瞬間から、誰かの支えなしには生きられない。
にもかかわらず、大人になると「自分でなんとかしろ」と言われるようになる。

でも、求められることを願うのは、本能だ。
誰かとつながっていたい、孤独のなかで自分の輪郭を確かめたい──それは、「生きている」証そのものだと思う。

「強さ」の形を問い直す

一人で何でもできる人。人に頼らない人。感情を見せず、他人に迷惑をかけずに生きている人。
そんな人が“強い人”と呼ばれる風潮がある。

けれど、ほんとうにそうだろうか。

私は、「一緒に弱くなれる人」こそ、強いと思う。

誰かに「助けて」と言えること。傷を見せても関係が壊れないと信じられること。
その信頼に、自分の痛みを晒せること。それって、ものすごい勇気だ。

むしろ、すべてを自分で抱え込む人は、「人に頼れない不自由さ」を背負っていることがある。
強さに見えるものの裏には、孤独が潜んでいるかもしれない。

必要とされたい、という願いの正体

必要とされたい、と思うのは、「存在を認めてほしい」ということ。

役に立ちたい、意味がほしい、誰かの人生に自分が登場人物として存在したい。
それは、人間にとって極めて自然な願いだ。

問題なのは、その願いをどこかに押し込めて、
「そんなのは子どもっぽい」「依存だ」「かっこ悪い」と自分にラベルを貼ってしまうこと。

たしかに、「誰かに必要とされないと自分が保てない」となってしまうと、つらくなる。
でも、それは「必要とされたい」という願いそのものが悪いのではない。

「願い」は、あっていい。大事なのは、その願いをどんな形で、誰と分かち合えるかということだ。

誰かの役に立ちたいのに、うまくいかないとき

私たちはよく、「自分にできることを探す」「人の役に立つ方法を考える」と言う。

でも、その“役に立とうとする姿勢”が、空回りしてしまうこともある。

やさしさがうまく届かなかったり、気を使いすぎて逆効果になったり、そもそも相手に必要とされていなかったり──。

そんなとき、私たちは、「自分なんてやっぱり必要じゃなかったんだ」と、自己否定の沼に落ちていくことがある。

でも、ちょっと立ち止まってみてほしい。

必要とされる、というのは「利用される」とは違う。

「あなたが、あなたのままで、いてくれてうれしい」

そう思ってくれる人は、たった一人でもいれば、その存在が生きる支えになる。

一緒にいられるだけで、誰かの支えになることがある

“役に立つ”とか、“正しく助ける”とか、そういうことでしか誰かの力になれないと思っていたら、大事なものを見失う。

一緒にいて、黙ってコーヒーを飲んでいるだけでもいい。

ときどき、まったく言葉にならない時間のなかで、静かに必要とされていることがある。

“あなたがいると、安心する”

それは、最大の「必要とされる」じゃないか。

まとめ:誰かに必要とされたいと願うことは、“生きたい”ということ

「誰かに求められたい」その気持ちは、甘えなんかじゃない。

それは、“ちゃんと生きたい”という根っこの叫び。

甘えでも、依存でもなくて、それは人間の本質。

だからこそ、「必要とされたい」と願う気持ちは、胸を張っていい。

そして誰かと、“一緒に弱くなれる強さ”を、これからも信じていこう。

 

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