2025.04.25ブログ:Yoshiizumiの部屋
リーダーはどうやって同じ方向を見てもらうか
人を率いるって、簡単じゃない。
特に今の時代は、“命令”で人を動かせる時代じゃないからこそ、
「同じ方向を向いてもらう」って、実はとても繊細で難しい。
口では「協力していこう」と言いながら、
心の中で「いや、自分はちょっと違うかも」って思われてたら、
そのチームはいつか、じわじわ崩れてしまう。
だからリーダーは、まず**「方向」そのものを言語化できているか?**が問われる。
「同じ方向」って、そもそも何だろう?
それは、「何をするか」じゃない。
「なぜそれをするのか」だ。
たとえば、「施設の稼働率を上げよう」と言ったとしても、
「売上のために?」って思う人がいれば、
「利用者さんにもっと快適に過ごしてもらいたいから」と思う人もいる。
大事なのは、“同じ行動”の先に、同じ景色を見ているかどうか。
だからこそリーダーは、「なぜやるのか」を言葉にする必要がある。
想いを、丁寧に、根気強く、繰り返し伝える必要がある。
「ちゃんと説明した」は、伝わった証明にならない
よくあるのが、「言ったのに、伝わってない」というリーダーの悩み。
でも、それって“伝えたつもり”で終わってることが多い。
言葉って、一度じゃ届かない。
相手が受け取れるタイミングも違う。
だからこそ、リーダーは**「伝わるまで、伝える」**覚悟がいる。
そして何より、行動でも示すこと。
言葉と行動が一致しているリーダーは、
多くを語らずとも、自然と人がついてくる。
「この人の言うことなら信じよう」って、背中で信頼される。
方向が見えなくなったとき、もう一度問いたい3つのこと
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今、私たちは何のためにここにいるのか?
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この仕事は、誰のどんな困りごとを解決しているのか?
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その未来は、自分にとっても“意味がある”と思えるか?
この問いを、リーダーがまず自分自身に問う。
そのうえで、チームの中でも一緒に問う。
「意味」を共有できたとき、人は指示じゃなく意思で動けるようになる。
同じ方向を見てほしいなら、先に自分が“そこ”を見続ける
リーダーにしかできない仕事は、ビジョンを掲げることでも、指示を出すことでもなく、
一番最初に信じること。
うまくいかない日があっても、現場がザワついても、
「この先に希望がある」と、たった一人でも灯し続けること。
人は、その灯に集まってくる。
「一緒に行こう」と言われるより、
「この人となら、行ってみたい」と思える方が、ずっと強い。
最後に、読んでくれたあなたへ。
実はこのテーマ――
「リーダーとして、どうやって人と同じ方向を見ていくか」は、
私自身がずっと悩んできたことでもあります。
うまくいかない日、誤解される日、独りよがりだった日。
それでも、自分なりに学び続けて、ようやく少しずつ“チームで向かう感覚”がわかってきました。
そんな経験も含めて、
「うまく生きられない私と、あなたへ」と題した本をKindleで出版しました。
📚 『つまずきながら、根をはる』
著:あきら
👉 Amazonで読む
現場の葛藤も、リーダーとしての戸惑いも、ぜんぶ詰め込んだ一冊です。
もし今日のnoteが少しでも心に残ったら、ぜひのぞいてみてください。

あなたの“言葉と背中”が、誰かの道しるべになりますように。
