2024.12.26ブログ:Yoshiizumiの部屋
「ウソはコストが高い」:チームに真実をもたらすリーダーシップ
こんにちは、吉泉 晶です。
今日は「ウソ」というテーマでお話しします。
ウソ――誰しも一度はついたことがあるのではないでしょうか?
小さなウソから、善意のウソ、大きなウソまで。その場しのぎのため、面倒を避けるため、
相手を傷つけないために使ってしまうこともありますよね。
でも、リーダーとして働く中で「ウソ」は、チームや組織にとって非常に高いコストを生むということを忘れてはなりません。
たった一つのウソが、チームの信頼を崩し、結果としてプロジェクトや目標達成に大きな影響を与えることもあるのです。
ウソのコストとは?
ウソが生むコストは目に見えるものだけではありません。
むしろ、目に見えないところで、深刻な影響を与えることが多いのです。
1. 信頼の崩壊
ウソが発覚したとき、真っ先に崩れるのは信頼です。リーダーがウソをついた場合、チームメンバーはこう感じるでしょう。
- 「この人の言葉は信用できない」
- 「本当のことを言ってくれないなら、何を信じればいいの?」
信頼は一度失われると、再構築するのに莫大な時間と努力が必要です。
2. コミュニケーションの停滞
ウソがあると、チーム内のコミュニケーションが滞ります。
なぜなら、メンバーは何が本当で何が違うのか疑心暗鬼になり、率直に話すことを避けるようになるからです。
- 誤解や曖昧な情報が積み重なり、ミスが増える。
- 本当の課題や問題が表に出てこない。
これでは、チームが本来持つパフォーマンスを発揮することができません。
3. エネルギーの浪費
ウソをつくと、それを隠すためにさらにウソを重ねる必要があります。
これにより、ウソをついた本人も周囲も無駄なエネルギーを使うことになります。
- 例:「あの時の発言をどう説明するか?」と頭を悩ませる。
- 結果:本来集中すべき仕事が疎かになり、全体の効率が下がる。
リーダーとして「真実」を守るべき理由
リーダーは、チームの中で最も信頼される存在でなければなりません。
それは、単に「上に立つ者だから」ではなく、真実を基に行動する姿勢が、チーム全体の方向性を決めるからです。
1. リーダーの言葉がチームの基準になる
リーダーが誠実に真実を伝えることで、メンバーも自然と正直で透明性の高いコミュニケーションを取るようになります。
2. 真実は安心感を生む
たとえ厳しい現実であっても、リーダーが正直に状況を共有することで、メンバーは「この人を信じてついていこう」と思えます。
安心感がチームの結束を強めるのです。
3. 正直な文化が生産性を高める
正直でオープンな環境では、問題が早期に発見され、改善策を迅速に講じることができます。
結果として、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
「ウソ」に頼らないリーダーシップの実践法
1. 問題を直視する勇気を持つ
問題があるとき、それを隠したりごまかしたりするのではなく、
正面から向き合いましょう。リーダー自身が「問題解決に向けて動く」姿勢を見せることで、チーム全体が積極的に動き始めます。
- 例:「納期が遅れそうだ。この状況をどう改善できるか一緒に考えよう。」
2. 「知らない」「間違えた」を認める
リーダーだからといって、すべてを知っている必要はありません。そして間違えたときは、素直に認めることが大切です。
- 例:「この判断は間違っていた。ごめん。次はもっと慎重に進めるよ。」
自分の非を認めることで、リーダーへの信頼はむしろ高まります。
3. メンバーにも正直を求める
リーダー自身が正直であることを示しつつ、メンバーにも同じ姿勢を求めましょう。
その際、正直な意見を歓迎し、たとえ厳しい意見でも否定しないことが重要です。
- 例:「率直な意見があればぜひ聞かせてほしい。私たち全員の成長につながるから。」
ウソを手放したチームの未来
ウソを排除し、真実を基盤にしたチームには次のようなポジティブな変化が訪れます。
- 信頼の強化:メンバー同士が安心して本音で話し合える環境が生まれる。
- 迅速な問題解決:隠されていた課題が表に出るため、早期に対処できる。
- エネルギーの最適化:隠すことに使っていた時間や労力を、建設的な行動に充てられる。
まとめ:ウソはコストが高い。だから、真実を選ぼう
「ウソはコストが高い」というテーマでお話ししました。
その場しのぎのウソが、どれだけ大きな代償をもたらすか、改めて考えてみてください。
そしてリーダーとして、正直さを基盤にしたチームを築いていきましょう。
真実を語るのは、必ずしも簡単ではありません。
しかし、それが長期的には最も低コストで、最も大きな成果を生む選択なのです。
あなたのチームが、真実を語り合える場所になることを願っています。
それではまた、あなたとチームの成長を後押しするヒントをお届けします。
こちら、カワウソさんです。