2024.12.24ブログ:Yoshiizumiの部屋
「ポジティブぶりっ子はやめよう」:チームを強くする “本当の前向きさ”
こんにちは、吉泉 晶です。
今日のテーマは「ポジティブぶりっ子」。聞き慣れない表現かもしれませんが、職場やチームで一度は見たことがあるはずです。
たとえば、問題が山積みのプロジェクトの中で、
「大丈夫ですよ!きっとなんとかなります!」「ポジティブに考えましょう!」
と、状況の重さを無視した“なんちゃってポジティブ”が飛び出してきたことはありませんか?
もちろん、明るい姿勢や前向きな言葉は大切です。
しかし、それが表面的で空虚なものであれば、逆にチームの信頼や効率を損なう結果になります。
今日は「ポジティブぶりっ子」をやめ、本当の意味での前向きさを育てる方法を考えてみましょう。
ポジティブぶりっ子の正体
「ポジティブぶりっ子」とは、一見前向きに見えて、実は現実から目をそらすための行動です。
【特徴】
- 現実の問題を直視しない
「まあまあ、そんなに深刻に考えなくても大丈夫!」と言いながら、具体的な解決策を提示しない。 - 無責任な楽観論
「どうにかなるでしょう!」と言って、自分自身は何もしない。 - 他者の不安を軽視する
「そんなに気にしなくていいのに!」と、メンバーの気持ちを簡単に流してしまう。
なぜ「ポジティブぶりっ子」は危険なのか?
一見、ポジティブな姿勢はチームを元気づけるように思えます。
しかし、それが本質を無視したものである場合、次のようなリスクが生じます。
1. 問題解決を妨げる
ポジティブぶりっ子は、問題の本質を見ようとしません。
そのため、課題が放置され、後々大きなトラブルに発展することがあります。
2. 信頼を失う
リーダーが軽々しいポジティブ発言を繰り返すと、メンバーは「この人は状況を理解していない」と感じ、信頼を失います。
3. 不安を増幅させる
「大丈夫」と言われても、現実の問題が解決されない場合、むしろメンバーの不安は増大します。
不安を共有する場すら失われ、孤独感が募ります。
リーダーとして、本当のポジティブを目指す
では、リーダーとして「ポジティブぶりっ子」ではなく、本当の意味で前向きな姿勢をチームに示すにはどうすれば良いのでしょうか?
1. 現実を直視する
ポジティブとは、現実を否定することではありません。
むしろ、どんな状況であっても、現実を受け入れ、その上で次の一手を考える姿勢が本当のポジティブです。
- 例:「確かにこの状況は厳しい。でも、私たちには選択肢がいくつかある。具体的に考えよう。」
2. 具体的な行動を示す
前向きな言葉を発するだけでなく、具体的な行動を伴わせることが大切です。
リーダーが率先して動くことで、チーム全体の士気が上がります。
- 例:「この問題を解決するために、まずA案を試してみる。その間にB案の準備も進めておこう。」
3. メンバーの感情を受け止める
本当のポジティブは、他者の感情を軽視するものではありません。不安や困難を共有しつつ、支え合う姿勢が求められます。
- 例:「今の状況は不安だよね。その気持ちはわかる。でも、一緒に解決策を見つけよう。」
4. 小さな成功を積み上げる
ポジティブな姿勢を育てるには、チームで小さな成功体験を共有することが効果的です。
小さな進歩でも「ここまでできた」という実感が大きな自信につながります。
- 例:「今日はこの部分が進んだ。次はさらにこれを基にして進めていこう。」
ポジティブぶりっ子をやめることで得られるもの
1. チームの信頼が深まる
現実を直視し、具体的に行動するリーダーに対して、メンバーは信頼を寄せます。この信頼が、チームの結束力を高めます。
2. 生産性が向上する
問題を放置せず、具体的な解決策を追求することで、チーム全体の生産性が向上します。
3. 長期的な成功を得る
目先の問題を「なんとかなる」と流すのではなく、しっかり対処することで、
チームは長期的に成功を収める基盤を作ることができます。
まとめ:本当のポジティブとは?
「ポジティブぶりっ子はやめよう」というテーマでお話ししました。
リーダーとして、チームを導くなら、表面的なポジティブではなく、現実を受け入れ、行動する力が必要です。
- 現実を直視し、具体的な行動を示す。
- メンバーの感情を受け止め、共に前に進む。
- 小さな成功を積み重ね、チーム全体をポジティブな循環へ導く。
これが、リーダーとしての本当のポジティブです。今日からあなたのチームにも「真の前向きさ」を伝えてみてください。
それではまた、リーダーシップを深めるヒントをお届けします。
つぎ、どうするの連続がポジティブ!